オーケストラ
知りたかったことのすべて
AU COEUR DE L’ORCHESTRE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 608頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-08877-6 |
Cコード | C1073 |
発行日 | 2020年2月17日 |
AU COEUR DE L’ORCHESTRE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 608頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-08877-6 |
Cコード | C1073 |
発行日 | 2020年2月17日 |
有機的存在としてのオーケストラ一般というトピックは、これまで書ける人がいなかった。他にまったく類のないこの人間組織の核心にせまる画期的かつ最高に楽しい本を、ここに刊行する。
基本的問題からちょっと気になる小事まで、世界のオーケストラや楽団員や指揮者のあらゆる情報を満載。この600頁に及ぶ「事典的エッセイ」に、ファンは満喫できること間違いないだろう。
たとえば以下のような話題——楽団員はなぜその道を選んだのか、ソロ演奏家の挫折組なのか/オーケストラはどのように運営され、組織図や人間関係はどうなっているか/演奏中ほぼ弾きつづけているヴァイオリン奏者と演奏機会の少ないハープなどの楽器の演奏者の給料は同じなのか/定年までに450回も同じ曲を演奏するというのはどんな経験か/ヴィオラ奏者の思い/ティンパニの役割とは/オーケストラの配置はどのようにして決まるのか/ウィーン・フィルに女性が少ないのは/オーケストラによる響きの違い、にじみ出る国柄の原因は/なぜ指揮者が変わるとオーケストラの音も変わるのか……
巻末には「主要オーケストラ略歴」「世界の主要400オーケストラ、国別一覧」ほか、膨大な人名索引・楽団名索引付。
「オーケストラを支え、発展させることは、人類の幸福のためにも必要なことである。音楽とは民族間のコミュニケーションを促し、相互理解を深める存在なのだ」
(序文 リッカルド・ムーティ)
序文 リッカルド・ムーティ
はじめに
第一部 オーケストラの奏者たち
1 れっきとした職業
特殊な会社/個人と集団/崇高な自己犠牲/個性なき栄光と逆境/椅子/プレッシャー
2 さまざまな型
音の美学/オーケストラの種/メンタリティー/社会的な状況/商品価値/責任
3 楽団員になるには
受験の準備/入団試験/正式採用/予備団員/新しいオーケストラの設立
4 社会学
社会的な階層/昇格と降格/継承者
5 オーケストラの女性たち
アビー・コナント事件/ベルリンと女性/ウィーンと女性
6 生涯の道筋
教育/室内楽/協奏曲/副業/オーケストラ後の人生/オーケストラに至るまでの人生/オーケストラの隣の人生/一時的、あるいは永続的な経験/歴史の証人たち
7 歯車が止まるとき
楽団員の悪夢/集団ならではの苦難
第二部 構造化された共同体
1 組織と序列
第一ソリストと第二ソリスト/二組用意されたポスト/身代わりの栄光と苦悩/演奏する位置
2 弦楽器
弓の動作/第一ヴァイオリン奏者/第二ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス
3 木管楽器
フルート/オーボエ/コーラングレ/クラリネット/ファゴット
4 金管楽器
ホルン/トランペット/トロンボーン/チューバ
5 ティンパニ
音楽の道具として/動物の皮かプラスティックか/マレット/音符の修正/過去の著名なティンパニ奏者/今日の著名なティンパニ奏者
6 打楽器
新しい専門職/無数の同属楽器/オーケストラの著名な打楽器奏者
7 ハープ
孤独な楽器/レパートリー/オーケストラの著名なハープ奏者
8 例外的な楽器
ピアノ
9 配置
対向配置の再発見/管楽器/バイロイト祝祭劇場/さまざまな実験
第三部 指揮者との関係
1 指揮者の役目
指揮者への期待/指揮者の期待/混乱の危険性
2 オーケストラを前にした指揮者
客演指揮者と音楽監督/暴君か、それとも仲間か/権力との関係/リハーサル/緊張した関係/バロック・オーケストラと指揮者の復権
3 指揮者を前にしたオーケストラ
反抗的な人々/指揮者ごろし/先入観/孤独の時間/ビュシコフの事例/錬金術
訳者あとがき
付録 1 主要オーケストラ略歴/2 世界の主要400オーケストラ、国別一覧
出典
楽団名索引
人名索引