PCRの誕生【新装版】
バイオテクノロジーのエスノグラフィー
MAKING PCR
A Story of Biotechnology

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 296頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-08972-8 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2020年12月10日 |
備考 | 在庫僅少 |

MAKING PCR
A Story of Biotechnology
判型 | 四六判 |
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頁数 | 296頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-08972-8 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2020年12月10日 |
備考 | 在庫僅少 |
「PCR法の発明は、1993年のノーベル化学賞に輝いた。受賞したのは、製薬ベンチャー企業シータス社の社員だったキャリー・B・マリスである。そのマリスは、2019年8月に74歳で亡くなった。
今や、PCR法の技術や装置は格段の進歩を遂げている。とはいえ、PCRの原理が発明されて実用化した場所とそれにまつわる人間模様を描いた本書の価値が失われたわけではない。むしろ、PCR法の原点を知るための必読文献というべきだろう。なにしろ、PCR法は、遺伝子研究全般のみならず、ウイルス感染の診断検査にまで広く活用されているのだから。」
(「新装版のための訳者あとがき」)
PCRは、誰が「発明」したのか。マリス、同僚研究者、実験助手、管理者… 文化人類学者が、1980年代のベンチャー企業の実像を、エスノグラフィー(民族誌)の手法により、科学社会学の研究対象として描く。シータス社の設立から買収されるまで、関係者への豊富なインタヴューにより、ノーベル賞の受賞対象となった研究・開発の生まれた環境が浮かび上がる。
はじめに
1 バイオテクノロジーの方へ
2 シータス社――信頼に足る勢力
3 PCR――実験環境と概念の産物
4 概念から道具へ
5 実用性のチェック
6 結論――ちょっとした道具
写真
インタヴューに関する覚書
謝辞
原注
文献
訳者あとがき
新装版のための訳者あとがき