みすず書房

マクルーハン発言集

メディア論の想像力

UNDERSTANDING ME

Lectures and Interviews

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 352頁
定価 5,060円 (本体:4,600円)
ISBN 978-4-622-09008-3
Cコード C3036
発行日 2021年6月21日
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マクルーハン発言集

1960年代から1970年代にかけて、英文学の大学教師マーシャル・マクルーハンはメディアの専門家として頭角を現し、「メディアこそがメッセージである」「ホットなメディアとクールなメディア」「グローバル・ヴィレッジ(地球村)」などのフレーズで世界を魅了した。『グーテンベルクの銀河系』『メディアの理解[メディア論]』は今日に至るまで現代の古典として読み継がれている。本書は当時の講義・講演やテレビ出演など20のテキストの集成である。

「20世紀後半における学問の世界をこれほど席捲した人物を私は知らない。19世紀と20世紀の変わり目の数十年間であれば、生物学にはダーウィンが、政治学にはマルクスが、物理学にはアインシュタインが、心理学にはフロイトがいた。だがそれ以降は、コミュニケーション研究におけるマクルーハンしかいないのだ。」(トム・ウルフ「本書に寄せて」より)

壁のない教室、ユークリッド空間と触覚的世界、ともにある(ウィズ)の状況の出現、仕事から役割へ、環境の内容は芸術作品、ほとんどのニュースは偽物、即時再生とパターン認識……多種多様なトピックをめぐって演壇から放たれるマクルーハンの発言は、居心地の悪い状況を乗り越えるための知恵の総体であり、21世紀にも有効なワクチンだ。切実な希求として読解に取り組めるのは、まさにこれからなのである。

目次

本書に寄せて  トム・ウルフ
まえがき  ステファニー・マクルーハン

1 電子革命――新しいメディアの革命的効果について(1959年)
2 ポップカルチャーとマスカルチャー――アメリカ的展望(1960年)
テクノロジー、メディア、文化
コミュニケーションの革命

3 サイバネティクスと人間の文化(1964年)
4 電子時代における人間の将来(1965年)
5 メディアこそがマッサージである(1966年)
6 インターネットを予見する(1966年)
7 電子時代におけるカナダ――マーフリート記念講演会(1967年)
境界例としてのカナダ(第一講演)
包括的な意識に向けて(第二講演)

8 フォーダム大学における初講義(1967年)
9 オープン=マインド・サージャリー(1967年)
10 本の未来(1972年)
11 新しい神話形式としてのテレビ・ニュース(1972年)
12 労働倫理の終焉(1972年)
13 芸術は生き残りの手段(1973年)
14 光の速度で生きる(1974年)
15 テレビの正しい使い方(1976年)
16 討論のメディアとしてのテレビ(1976年)
17 暴力はアイデンティティの探求(1977年)
18 人間とメディア(1979年)

あとがき  デイヴィッド・ステインズ
訳者あとがき


マクルーハンの主な著作と邦語文献
マクルーハン略年譜
索引

関連リンク

[トピックス]21世紀にも有効なワクチン

(「訳者あとがき」より抜粋)