みすず書房
近刊

病むことについて【新装版】

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 264頁
定価 3,300円 (本体:3,000円)
ISBN 978-4-622-09024-3
Cコード C1097
発行予定日 2021年5月20日予定
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病むことについて【新装版】

病気になったとき、私たちはどんな本を読むのだろうか? かたい本か、あるいは軽い本か? ウルフ女史はいったいどんな本を選ぶのだろうか? 誰であれ、病気にはなるのだから、これはとても重要な問題である。タイトル・エッセイはこの問題に、やや脱線気味ながら、一つの答えを与えてくれる。
彼女はかつて、小説を書くのはしんどい作業であるが、評論やエッセイを書くのはとても楽しい、と言ったことがある。
「ウルフのエッセイの魅力はと言えば、卓抜な着想、思いがけない切り口、気の向くままにペンを走らせているようなルースな構造、計算された脱線、適切な比喩、そして皮肉な口調でふと洩らされる本音など、多々挙げることができよう」(編訳者)。
幼いときから自由にどんな本でも読ませてくれた、気むずかしい父親・レズリー・スティーヴンの思い出。伝記ははたして芸術たりうるか——これは友人のリットン・ストレイチーの伝記文学を軽妙に論じた一篇である。他にも、書評や『源氏物語』について、フォースターや30年代の世代に関してなど、14篇のエッセイを収録。さらに、皮肉とユーモアに満ちた短篇を2作収める。

[初版2002年12月20日発行]