みすず書房

わたしの非暴力【新装合本】

MY NON-VIOLENCE

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 600頁
定価 6,600円 (本体:6,000円)
ISBN 978-4-622-09040-3
Cコード C0031
発行日 2021年7月 9日
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わたしの非暴力【新装合本】

[表紙]タゴールに宛てたガンディーの手紙

問「合衆国の1200万の黒人たちは、人種差別の解放などのような基本的人権の獲得のために闘っています。インドにおける貴方がたの闘争からして、一言、助言なり激励の言葉なりいただけませんか?」
ガンディー「わたしも南アフリカでそうしたものと闘わねばなりませんでした。……わたしに言えることは、非暴力の方法による以外に道はないということです――ただしそれは、弱者や愚者の道ではなく、強者や賢者の道です。」

1948年1月30日夕刻、凶弾に斃れた〈マハトマ=偉大な魂〉は、複数の民族主義と言語、原理主義的行動にはしりがちな多くの宗教が入り乱れるインドにあって、あくまでも「非暴力」で祖国をイギリスから独立させ、統一しようとした。その79年の生涯を賭けて。あまりの理想主義と言われながらも、その粘り強い言葉は、インドの一草から全世界に及んだ。チャーチルは、大英帝国の版図が音を立てて崩壊してゆくのを目撃する。「たった一人の粗末な白衣をまとった小男にイギリスが敗れた」。
1920年から、死の前日の1948年までの言葉を収める。

[初版全2巻(1)1970年3月発行(2)1971年12月発行、みすずライブラリー版1997年9月発行]

目次

1 剣の教義
2 私には一歩前進でけっこう
3 われらの隣人たち
4 辺境地方の友たち
5 兵士たち
6 なぜわたしは前大戦に協力したか
7 わが道
8 西洋についてはどうか
9 アメリカの友らに
10 軍事義務教練
11 ヨーロッパから
12 戦争か平和か
13 非暴力には限界があるか
14 わたしの対戦態度
15 精神対剣
16 良心のために
17 どちらを選ぶか
18 軍事計画について
19 ぬぐいがたい迷信
20 非暴力の理論と実践
21 最大の力
22 非暴力に関する討論
23 非暴力に関する談話
24 われらの失敗
25 平和部隊の資格
26 わたしがチェコ人であったなら
27 ユダヤ人
28 ユダヤ人問題の批判に答えて
29 非暴力と世界の危機
30 非暴力は無力か
31 中国と日本
32 苦悩する世界(1)
33 苦悩する世界(2)
34 一ポーランド女性の苦悩
35 難問題
36 インドの態度
37 試練に直面して
38 難題
39 試練の秋(とき)
40 ノーアカーリーのヒンドゥー教徒への忠告
41 イギリス人が撤退するとき
42 アメリカからの二つの質問
43 民主主義と非暴力
44 ヒトラー主義とどうして闘うか
45 嬉しくも悲しいこと
46 すべてのイギリス人に訴う
47 ガンディー・セヴァー・サンガ(ガンディー主義奉仕団)に
48 悔いるところなし
49 ハーンサヘブのアヒンサー
50 いかにしてアヒンサーを修めるか
51 いかにして弱き民衆を護るか
52 非暴力は実行不可能か
53 道徳的支持
54 イギリス人は何をなすべきか
55 興味深い談話(1)
56 興味深い談話(2)
57 いかにして戦火を消し止めるか
58 機械的であってはならない
59 批評に答えて
編者ノート
訳者あとがき

60 アドルフ・ヒトラーに
61 悲しむべき事件
62 婦女暴行について
63 平和主義者の危機
64 焦土作戦
65 もしほんとうに非人道的であるなら
66 非暴力の抵抗
67 すべての日本人に
68 非暴力の実践としての断食
69 「クイット・インディア」決議
70 サボタージュと秘密活動
71 非暴力と婦女暴行
72 非暴力の技術と人民政府
73 アフリカとインド
74 白人の責務
75 いかにして憎悪を正しい方向にみちびくか
76 I・N・A(インド国民軍)のメッセージ
77 I・N・Aに与うメッセージ
78 I・N・A将兵のディレンマ
79 孤立するなかれ
80 アヴァーリ大将の断食に関する声明
81 無意味な断食
82 二つの新聞声明
83 暴力の末路
84 恥を知れ
85 非暴力の確認
86 サティヤーグラハ——生と死の技術
87 魚を食べるのは暴力か
88 迷信と宗教
89 社会主義との相違
90 清掃夫たちのストライキ
91 平和なストライキ
92 ストライキ
93 非暴力のストライキ
94 非暴力の義勇隊
95 孤立
96 いくつかの質問に答えて
97 原子爆弾とアヒンサー
98 的を得た批評
99 ルイス・フィッシャーのインタヴュー
100 ユダヤ人とパレスチナ
101 犯罪者と非暴力
102 盗みについて
103 犯罪者の自然矯正
104 正直な商売
105 殺人の賠償
106 己自らを正せ
107 会議派閣僚と非暴力
108 「真理と非暴力」を無視するな
109 思いあがり
110 なぜ軍隊にたよるのか
111 門外漢の発言
112 女性の試練
113 女性のディレンマ
114 苦闘
115 召命
116 ビハールからの凶報
117 ビハールの人びとに
118 信仰への問いかけ
119 乾坤一擲信念を試みる
120 旅行の目的
121 現代の仏陀か
122 信託制度について
123 ある地主との対話
124 地主の取り分を削減せよ
125 知的労働と手仕事
126 いくつかの重要質問
127 有意義な質問
128 質問箱から
129 軍事教練
130 無抵抗
131 人生の目的
132 アジアのメッセージ
133 シンドのヒンドゥー教徒への勧告
134 いかにして暴力と闘うか
135 勇者の武器
136 勇者の非暴力
137 権利か義務か
138 社会主義者とはどんな人か
139 分割の根本原因
140 本質的な相違
141 世俗国家たれ
142 非暴力と自由インド
143 いかにして牛を救済するか
144 磁石のはたらきをする非暴力の労働者たち
145 新聞声明
146 断食
147 なぜ断食をするのか
148 怒りを抑えよ
149 非暴力 対 受動的抵抗
150 アヒンサーのはたらき
151 非暴力に立脚せよ
152 勇敢な死と卑怯な死
153 はてしない道
154 抗議としての断食
155 断食の終結
156 最後の講話から
157 遺志と遺言
訳者あとがき