みすず書房

ワクチンの噂 電子書籍あり

どう広まり、なぜいつまでも消えないのか

STUCK

How Vaccine Rumors Start — and Why They Don't Go Away

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 256頁
定価 3,740円 (本体:3,400円)
ISBN 978-4-622-09052-6
Cコード C0030
発行日 2021年11月10日
電子書籍配信開始日 2021年11月10日
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ワクチンの噂

〈私は、噂の重要性を次のように見ている。すなわち、公的な情報源から提供されない場合に答えを求める手段、不確かなリスクに直面したときに集団で意味づけをする手段、公的な経路ではまだ認識されていない予見できないリスクについての新情報を伝える合図としての重要性である〉

「ワクチンを打つと不妊になる」「ワクチンを打つと自閉症になる」――。予防接種という世界的なプロジェクトの誕生以来、私たちはワクチンをめぐって常に噂やデマに翻弄されつづけてきた。
それらの噂やデマは単に街の噂話から立ち上り拡散されていくのでなく、時の政権やエリートへの不信感のなかに、そして宗教的指導者や科学者の発言のなかに火種が隠されていることもある。さらに、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ今日の私たちは、容易に噂のパンデミックに曝される危機に陥っているのだ。
ワクチンをめぐる噂やデマはどのように生まれ、どう広まり、なぜ疑いようのない事実のようにいつまでも消え去らないのか? ワクチンの信頼性をめぐる国際的な研究プロジェクトを率いてきた人類学者が、多様な背景より湧き上がる噂の生態系を明らかにする。[解説・磯野真穂

目次

プロローグ
謝辞

イントロダクション
第1章 噂について
第2章 尊厳と不信
第3章 リスクについて
第4章 意見の流動性
第5章 山火事
第6章 感情の伝染
第7章 信念の力
第8章 パンデミックと市民

解説(磯野真穂)
原註
索引

書評情報

行方史郎
(朝日新聞社論説委員)
朝日新聞 2022年1月15日「繰り返すデマの「生態系」を探る」