みすず書房

むずかしい女性が変えてきた 電子書籍あり

あたらしいフェミニズム史

DIFFICULT WOMEN

A History of Feminism in 11 Fights

判型 四六判
頁数 432頁
定価 4,400円 (本体:4,000円)
ISBN 978-4-622-09088-5
Cコード C0036
発行日 2022年5月16日
電子書籍配信開始日 2022年6月3日
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むずかしい女性が変えてきた

女性が劣位に置かれている状況を変えてきた女性のなかには、品行方正ではない者がいた。危険な思想に傾く者も、暴力に訴える者さえもいた。
たとえばキャロライン・ノートン。19世紀に困難な離婚裁判を戦い抜いて貴重な前例をつくった人物だが、「女性は生まれながらにして男性に劣る」と書き残した。たとえばサフラジェットたち。女性の参政権獲得に欠かせない存在だったが、放火や爆破などのテロ行為に及ぶこともあった。たとえばマリー・ストープス。避妊の普及に尽力し多産に悩む多くの女性を救った彼女は、優生思想への関心を隠さなかった。
しかしだからといって、その功績をなかったことにしてはいけない。逆に功績があるからといって、問題をなかったことにしてはいけない。歴史は、長所も短所もある一人ひとりの人間が、身近な不合理を少しずつ変えることでつくられてきた。
「むずかしい女性」たちがつくってきたこうした歴史の複雑さを、イギリス気鋭のジャーナリスト、ヘレン・ルイスが余すことなく本書のなかに描き出す。イギリス女性史と現代社会の出来事とを自在に往還してあぶり出される問題は、女性だけではなく社会全体の問題であることが見えてくる。社会の不合理や理不尽に立ち向かうための、あたらしいフェミニズム史。

目次

序章 語られてこなかった歴史
第一章 離婚
第二章 参政権
第三章 セックス
第四章 スポーツ
第五章 仕事
第六章 安全
第七章 恋愛
第八章 教育
第九章 時間
第十章 中絶
第十一章 むずかしい女性でいる権利
エピローグ むずかしい女性のためのマニフェスト

謝辞
参考文献
索引

書評情報

犬塚元
(法政大学教授・政治思想史)
「過ちも矛盾も抱えた苦闘の軌跡」
朝日新聞 2022年7月9日
栗原裕一郎
(評論家)
3冊の本棚・「性自認」めぐる議論
東京新聞 2022年7月16日

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