語れ、内なる沖縄よ
わたしと家族の来た道
SPEAK, OKINAWA
判型 | 四六判 |
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頁数 | 360頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09668-9 |
Cコード | C0036 |
発行日 | 2024年2月16日 |
SPEAK, OKINAWA
判型 | 四六判 |
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頁数 | 360頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09668-9 |
Cコード | C0036 |
発行日 | 2024年2月16日 |
「わたしは一編の沖縄の物語。一編のアメリカの物語」(第26章より)
1970年代はじめの嘉手納のナイトクラブ。戦後間もない沖縄で生まれ育った母と、ベトナム帰還兵だったイタリア系アメリカ人の父はそこで出会った。ふたりのあいだに生まれた著者は、ニューヨーク州北部の町の白人文化のなかで育つ。アジア系のマイノリティとしてアメリカ社会に生きる葛藤は、英語が不得手でまわりとちがう母への反発と軽視へと変わり、その背景にある沖縄の言葉や文化も遠ざけてきた。
しかし、仕事や恋愛でさまざまな経験を重ねるなかで、異国で母が抱えていた苦悩、言語の壁、沖縄・日本・アメリカのあいだの不均衡な力関係に気づき、母に対する見方は変化していく。さらに、両親と沖縄を訪れて親族と触れ合い、豊かで複雑な歴史を学ぶなかで、内なる沖縄への自覚は徐々に強まっていった。
自身の半生と沖縄の歴史を織り交ぜてつづり、多くの書評で高く評価された回想記。
第1章 犬の記憶
第2章 リス(スクワーズ)
第3章 名前のない島
第4章 えりざべす
第5章 一パーセント
第6章 灰色の町
第7章 敵の手に渡る前
第8章 ミキ
第9章 教わらなくてもわかること
第10章 母の教会
第11章 出会い
第12章 若すぎたころ、年老いた今
第13章 マキヤキョウコは誰なのか
第14章 足の速い子
第15章 来なくなった幽霊の話
第16章 竹
第17章 母の洗礼式
第18章 初めて沖縄へやって来たアメリカ人
第19章 アメリカ人であるということ
第20章 ごめんね
第21章 二度目のハネムーン 日本での旅の記録
第22章 三人家族
第23章 ふたたび沖縄
第24章 沖縄を解放せよ
第25章 さらなる謝罪
第26章 ただいま
謝辞
参考文献
訳者あとがき