みすず書房

ヒトラーとスターリン

独裁者たちの第二次世界大戦

HITLER AND STALIN

The Tyrants and the Second World War

判型 四六判
頁数 712頁
定価 6,050円 (本体:5,500円)
ISBN 978-4-622-09721-1
Cコード C1022
発行日 2024年8月16日
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ヒトラーとスターリン

「これは歴史の本ではあるが、現代と密接にかかわる本でもあるとわたしは思っている。この世界にはいまだに多くの独裁者がいて、そのうちの何人かは、わたしたちを破壊する手段を手にしているからだ。」
20世紀最大の独裁者ヒトラーとスターリン。直接顔を合わせることはなかったが、敵対というかたちで濃密な関係をもった。
最初の短い同盟関係ののち、両者が激突した独ソ戦では、周辺国を巻き込んで大量の人々が殺害された。戦闘だけではなく、集団強制移住や人為的飢饉という政策によって、夥しい人々が犠牲になった。そしてユダヤ人絶滅政策という史上最悪の所業が行われた。
BBCで歴史ドキュメンタリーを制作してきたローレンス・リースは、長年の取材の中で、第二次世界大戦を生きた多くの人の声を聞いた。元兵士や将校、強制収容所の体験者、占領地の民間人…これら未公開の証言が、本書ではふんだんに活かされている。
自らのユートピアを実現しようとして、地上の地獄を作り上げた独裁者たち。強大な権力で人々を支配し、戦争に導いたその政治体制を比較し、第二次世界大戦をかつてないかたちで明らかにする。

目次

まえがき

第1章 条約
第2章 ポーランド消滅
第3章 運命の対比
第4章 夢と悪夢
第5章 ヒトラーの絶滅戦争
第6章 侵攻
第7章 危難のとき
第8章 世界大戦
第9章 飢餓
第10章 スターリンの誤算
第11章 ステップを越えて
第12章 スターリングラード
第13章 戦闘続行
第14章 仮想と現実
第15章 大量殺人
第16章 中央の崩壊
第17章 死にゆく日々
第18章 勝利と敗北

あとがき
謝辞
訳者あとがき
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図版一覧

索引

書評情報

飯島洋一
(多摩美術大学教授・建築評論)
「民主制の衰弱が招く偽装民主主義」
毎日新聞 2024年11月9日

関連リンク

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