みすず書房

■A5判・上製カバー装
[オリジナル版に挟み込まれていた月報は、オンデマンド版には含まれません。またオリジナル版と異なり、函なしの造本です]

日本の現代における権力と自由の問題への再考をうながす、最上のドキュメント集成。
『現代史資料』は、戦前から戦中にかけての日本現代史を知る上での基礎となる資料を、系統的に収録・編纂したものです。その主要部分は、国家の「極秘」とされ、それまで研究者にも一般にも知られていなかったものから成っています。コピー機の普及も、情報公開の制度もいまだない時期に、旧体制崩壊の後に生まれた空隙に散逸の運命にさらされ、あるいは秘匿されようとしていた極秘の記録や文書類を追い、また占領下において連合国軍に没収され海外に持ち去られた資料を探り、その収集に十年の歳月を重ねました。さらにその精粋を大きく分類・編集して、第1巻「ゾルゲ事件」(1962年)の刊行よりおよそ四半世紀の年月を投じ、1980年に全45巻・別巻1が完結しました。

戦後出版の記念碑をオンデマンド版で刊行いたします。

このシリーズの特色

■報告書、調書、上申書、転向声明書、出所不明の怪文書等々、遺された膨大な資料そのものを印刷に付す
■編集解説者(五十音順) 石堂清倫・伊藤隆・伊藤武雄・稲葉正夫・今井清一・臼井勝美・内川芳美・荻原極・奥平康弘・小尾俊人・掛川トミ子・梶村秀樹・姜徳相・琴秉洞・小林竜夫・実松譲・島田俊彦・高橋正衛・角田順・富永謙吾・中村隆英・原朗・藤井満洲男・山辺健太郎
■第13回「菊池寛賞」、第31回「毎日出版文化賞特別賞」受賞