みすず書房

■A5変型判上製カバー装
■平均320ページ

《詩》――『他人の空』『ゴヤのファーストネームは』から未刊の『カンシャク玉と雷鳴』まで、自選アンソロジー。
《散文》――アポリネールの評伝、瀧口修造をモデルにした連作『冬の幻』から超現実的長篇『暗殺百美人』まで、独自の達成。

  • 『他人の空』から未刊詩集『カンシャク玉と雷鳴』魔で、輝かしい戦後史の軌跡を示す自選アンソロジー
  • 『評伝アポリネール』『永井荷風論』『冬の幻』『田園に異神あり』など、全作を加筆・改訂した決定版
  • 全巻に作品の企図や刊行時の背景を記した<作品ノート>を付す

飯島耕一(いいじま・こういち)

1930年岡山に生まれる。1952年東京大学文学部仏文科卒業。國學院大学教授を経て、2000年3月まで明治大学教授。1953年詩集『他人の空』(ユリイカ)。1955年シュルレアリスム研究会をつくって数年間続いた。詩集に『ゴヤのファースト・ネームは』(高見順賞)、『夜を夢想する小太陽の独言』(現代詩人賞)、『さえずりきこう』、『浦伝い 詩型を旅する』『アメリカ』(読売文学賞・詩歌文学館賞)などがあり、評論集に『日本のシュールレアリスム』、『シュルレアリスムという伝説』、『現代詩が若かったころ』などがある。他に小説『暗殺百美人』(ドゥ・マゴ文学賞)、『小説・六波羅カプリチョス』、『小説平賀源内』『ヨコハマ ヨコスカ 幕末 パリ』、『白紵歌』がある。2000年から2001年にかけて著作集『飯島耕一・詩と散文』(全5巻、みすず書房)を刊行。