みすず書房

■A5判上製
■第1巻816頁/第2巻526頁/第3巻534頁 分売可

大正から昭和の満州事変、盧溝橋事件にかけて、陸軍大臣、朝鮮総督、外務大臣を務め、何度も総理大臣候補に名前の挙がった陸軍軍人、宇垣一成(うがき・かずしげ、1868-1956)。陸軍の軍縮と近代化を進め、陸軍によるクーデター未遂事件=三月事件の黒幕ともいわれ、日中戦争の拡大に対して対中国和平工作を担うなど、その経緯について記されている。日本現代史における重要人物の日記をオンデマンド版でお届けする。

宇垣一成(うがき・かずしげ)

明治元年(1868年)、岡山県に生れる。同33年、陸軍大学校を卒業、同35年、軍事研究生としてドイツに留学。大正13年、陸軍大臣を拝命する。昭和6年、朝鮮総督に任ぜられ、予備役に入る。同12年、組閣の大命を受けるも成功せず。同13年、外務大臣を拝命、続けて拓務大臣を兼任。同28年、参議院議員に当選。同31年(1956年)、歿す。