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森下恭『天空の立山』

山岳写真家・森下恭が、3年余にわたる撮影によって、雪から雪へ移ろい水めぐる立山の四季、その荒ぶる自然を鮮烈に捉えた写真集。




「5月3日 上空に雲が現れ、太陽にかかる。ほんの少しだが、陽射しが弱まった。気温はまだ低く、陽光はありがたいはずなのに、気持ちのどこかでホッとするものがあった。春分の日からひと月ほど経過した直射日光だが、十分過剰さを感じさせる。」(→写真6p)





「7月25日 雲が次々と湧き上がる。梅雨は明けたが、大気は落ち着いていないようだ。夏山の気配とは違う。台風が列島に接近しつつある。」(→写真37p)


「9月27日 光が射し込む。ハイマツ、枯れた草、紅葉のナナカマド。黒い影がふちどる。光に指示されたかのように、シャッターを押す。」(→写真52p)

「3月20日 風が弱まった。分厚い雪雲の衣装を着ていた立山がむきだしの姿をさらしている。そんな状態に抗うかのように、春の先駆けのように、薄いヴェールをまとう。」(→写真73p)


■森下恭・写真展のお知らせ[終了しました]

写真集刊行に合わせて、新宿センタービル中地下1階のペンタックスフォーラムで、写真展「天空の立山」が開催されます(4月16日‐4月28日)。ぜひ足をお運びください。
http://www.pentax.jp/forum/gallery/20080416/




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