みすず書房

明治新聞雑誌関係者略伝

明治大正言論資料 20

判型 菊判 タテ218mm×ヨコ148mm
頁数 328頁
定価 8,250円 (本体:7,500円)
ISBN 978-4-622-00950-4
Cコード C3331
発行日 1985年11月 1日
備考 現在品切
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明治新聞雑誌関係者略伝

近代国家の成立に、自由な議論にもとづくパブリック・オピニオン(世論)の形成を欠かすことはできない。その形成は、新聞雑誌という活字メディアとジャーナリストの誕生によってはじめて可能となった。しかし、少数の大記者をのぞけば、日々のニューズ・時評とともに、その執筆者名も事績も消えてゆく。
東京帝国大学法学部に明治新聞雑誌文庫が創設されたのは大正15年、宮武外骨が正式にその主任となったのは昭和2年、以来外骨は明治期の新聞雑誌の収集・保存に努力した。そのかたわら力を入れたのが、明治のジャーナリズム研究の基礎のために、この『新聞雑誌関係者略伝』を作成することであった。西田長寿がそれを素材に、全く稿を新たにして『日本古書通信』に十年にわたり連載した。
本書は、それに補訂を加えて成ったものである。外骨が記者伝に関心をもったのが二十歳頃のこと、『日本全国新聞雑誌細見』という形にまとめたのが明治19年であるから、それより数えておよそ一世紀間の蓄積が本書であるといえよう。
ここには、実に多様な資料から、2500に及ぶ人々の名が収録され、その生没・関係新聞雑誌名・ペンネーム等が記入され、参考文献が指示されている。これは、日本近代史研究の基礎資料であるとともに、“偉大な”明治の言論の定礎者たちの記念碑でもある。