「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



サリヴァンの生涯 1<品切>

PSYCHIATRIST OF AMERICA


20世紀最大のアメリカの精神科医サリヴァンの生涯、とくにその前半生は、ほとんど謎であった。彗星のように現われ、薬物のない時代に貧しい人びとを中心とする分裂病者の精神療法に手をつけ、数百人の患者について、かなりの比率の成功を収めながら、その仕事は神話化され凍結されてしまう。世界平和を願い、国際会議出席のためパリに客死するまで、彼の伝記的事実についても、仕事の全貌についてもヴェイルに蔽われたままであった。人びとはサリヴァンについて沈黙をまもった。しかしアメリカカ動精神医学の全盛期であった1950-60年代を通じて“サリヴァンは闇の帝王としてアメリカ精神医学界に君臨していた”。
本書の著者ペリー女史は、サリヴァンの雑誌『サイカイアトリー』の常任編集者であり、晩年の彼のよき聞き役であり、その後、彼の遺稿の整理、編集、刊行の実施責任者を長くつとめた社会心理学者である。サリヴァンの死後はやくから1960年代にわたって、その生地や知己をたずね、詳細な資料を収集した。サリヴァンを知る少数の人がほとんど世を去ったいま、直接彼を知る者による伝記が今後書かれることはないであろう。
第一巻では彼のルーツ、アイルランド系移民の苦闘から、公的には前半生のハイライト、シェパード病院時代まで、私的には母との死別までを扱う。ジョーンズの『フロイトの人と業績』とならぶ圧巻である。


目次


訳者まえがき
序章
第1章 はじめて見るお月さま
第2章 エラ・スタックの家系
第3章 ティモシー・サリヴァンの家系
第4章 レックスフォード街
第5章 ハリーの母消える
第6章 シェナンゴの刻印
第7章 地元民根性の台頭
第8章 シェナンゴ郡の二人の子
第9章 スマーナに入学する
第10章 静かな奇蹟
第11章 一人っ子
第12章 教会に通う
第13章 あまり幸福と言えない事情
第14章 マーガレット叔母
第15章 ハイスクールを卒業する
第16章 精神医学への道の序章はノーウィッチ『サン』紙の自殺と殺人の記事であった
第17章 コーネル危機
第18章 トラブル
第19章 ハリー消える
第20章 シカゴ医学校
第21章 安全保障感を求めて苦闘する
第22章 セント・エリザベス病院の衝撃
第23章 シェパード病院において分裂病を研究する
第24章 「親愛なる仕事仲間、友」クララ・トムソン
第25章 スマーナ再訪


著訳者略歴

ヘレン・S・ペリー
Helen S. Perry

ワシントン精神医学校で個人精神分析のコースをとり、1946年よりサリヴァンの秘書、またサリヴァンの雑誌『サイカイアトリー』の常任編集者となる。サリケアン全遺著の編集実務責任者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中井久夫
なかい・ひさお

1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。現在甲南大学文学部人間科学科教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
今川正樹
いまかわ・まさき

1945年兵庫県に生れ育つ。神戸大学医学部卒業。現在兵庫県立尼崎病院神経科勤務。論文「分裂病の血球中のビタミンE価について」(1987)「市接後ブロック構成について」(共著、1985)など。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「サリヴァンの生涯 1」の画像:

サリヴァンの生涯 1

「サリヴァンの生涯 1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/368頁
定価 6,600円(本体6,000円)
ISBN 4-622-02194-3 C3047
1985年10月25日発行
<ただいま品切です>