精神病者の魂への道
EIN WEG ZUR SEELE DES GEISTESKRANKEN

判型 | B6判 |
---|---|
頁数 | 184頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-02331-9 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1966年4月5日 |

EIN WEG ZUR SEELE DES GEISTESKRANKEN
判型 | B6判 |
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頁数 | 184頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-02331-9 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1966年4月5日 |
フロイトも断念していた分裂病の精神療法を——野心的な冒険と私たちには思えた——敢えて行った何人かのパイオニアのうち、著名な数人が女性であった。この分野は未開拓であるが、開拓者の必要条件は野心や勇敢というと言う言葉で連想される資質ではない。人間性に対する誠実と率直とを、私は考えているが、それはともかく、女性の治療者の場合には、献身的な愛情と忍耐が加わって効果をあげているように思える。シュヴィングの場合はその典型ではなかろうか。
この書には彼女と患者の心が奥深い底面で、治療手技にともなう媒介物なしに直接に結ばれてゆく過程が生ま生ましく描かれている。この個所がいちばん私たちの胸を打つ。(井村恒郎「序」)
序……井村恒郎
序……フリーダ・フロム=ライヒマン
自序
I 関係はいかにして確立されるか?
II 母なるもの(Die Mutterlichkeit)
III 母なるものの治療的効果(一症例に即して)
IV 無意識の疎通——病いの経過——母の欠除について
V 精神病治療の技法論
VI インシュリン・ショック療法の心理的効果
VII インシュリン療法を行った二症例の報告
VIII 症例の経過
IX 結論
あとがき……ハンス・クリストッフェル
訳者あとがき