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物理学読本【第2版】


本書は、物理学を学び始める学生のための朝永教授の講義案を骨子として、門下の人々が分担執筆したものである。朝永教授が最も重きをおかれたことは、物理学発展の大きな筋道を示すことによって、物理学の本質を理解させることであった。したがって本書の構成は、これまで物理学の分課法――力学・熱学・光学・電磁気学などの分け方よりも、むしろ物理学という学問の特徴を浮かび上らせるのにふさわしいテーマを選んで記述するスタイルをとっている。そして、帰納・演繹・法則の発見と一般化・仮説の導入・間接的な実験からの推理・直接的実験による検証、という物理学の方法によって、物理学的世界像が一歩一歩きすぎ上げられていく模様をわかりやすく示すよう配慮してある。また、できるだけ物理学と日常生活との関連を強調して、物理学を専門としようとする読者でなくとも理解しやすいよう、さまざまな工夫がなされている。


目次


編者の言葉  朝永振一郎
「物理学読本」の執筆に当って  宮島竜興
第2版への序文  宮島竜興

第 1 章 月はなぜ地上に落ちてこないか、地球の重さはどうしてはかるか
§1. 惑星の観測
§2. 現実の運動とその抽象化
§3. 落体の運動
§4. 力と加速度の性質
§5. 回転する物体に働く力
§6. 月はなぜ地上に落ちてこないか
§7. 地球は果して動いているか

第 2 章 光が波であるとはどういう意味か
§1. 光とはどんなものか
§2. 振動と波との関係
§3. 波の干渉
§4. 光の屈折
§5. 光の回折と干渉、光の波長の測定
§6. 光の速度
§7. 光は横波である
§8. 光の媒質についての憶測
§9. エーテル説の失敗
§10. 相対性理論の誕生

第 3 章 エネルギーの旅
§1. 機械による仕事の伝達
§2. 物体はひとりでに持ち上がることはない
§3. 力学的エネルギーの他の形態への変化
§4. 燃焼による熱の発生
§5. 熱力学の第一法則と熱機関
§6. 熱力学の第二法則
§7. 熱機関の効率
§8. 第二法則によるカルノーの定理の証明
§9. 第二法則によって解明される物理現象
§10. エントロピー

第 4 章 電気振動
§1. 電気の流れ
§2. 電気分解
§3. 電気抵抗
§4. 電流の熱作用
§5. 電流の磁気作用
§6. 電磁誘導
§7. 自己誘導
§8. 動かない電気
§9. 振動回路
§10. 電磁波
§11. 振動電流の応用

第 5 章 原子論の発展
§1. ドルトン以前の原子論
§2. われわれの目に触れる巨視的世界のどこに物質の不連続構造の現われがあるか
§3. 気体の分子運動論
§4. 分子の個数や大きさは、どのようにして決定されるか
§5. ブラウン運動
§6. 熱運動速度を直接に測定する実験
§7. 物理学者はX線を用いて物質の原始的構造を決定することができる
§8. 分子構造・巨大分子

第 6 章 原子内部の構造
§1. 真空放電
§2. 陰極線・熱電子・カナール線
§3. 陰極線とカナール線の本体
§4. 電気の粒を数える
§5. 原子は構造をもつ
§6. 原子核の変換
§7. 核反応
§8. 核分裂、原子核エネルギー
§9. 連鎖反応の実現

第 7 章 量子の概念と物理学の将来
§1. 日常生活のどこにエネルギーの不連続性が現われているか
§2. 光電子のもっと直接的な証拠
§3. 電子の波動性
§4. 粒子概念と波動概念との矛盾の分析
§5. 原子内の電子の状態
§6. 量子的波動の伝播、シュレーディンガー方程式
§7. 素粒子とその法則
§8. 量子論の成果、物理と化学の統一
§9. 近代物理学の性格とその将来

索引


著訳者略歴

朝永振一郎
ともなが・しんいちろう

1906年、東京に生まれる。1929年、京都大学理学部物理学科卒業。東京教育大学教授、同大学学長を歴任。1965年度ノーベル物理学賞受賞。東京教育大学名誉教授。1979年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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物理学読本【第2版】

「物理学読本【第2版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/272頁
定価 2,916円(本体2,700円)
ISBN 4-622-02503-5 C1042
1969年5月23日発行

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