現代史断章
藤田省三著作集 3

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 240頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-03103-1 |
Cコード | C1331 |
発行日 | 1997年9月8日 |
備考 | 現在品切 |

現代史断章
判型 | 四六判 |
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頁数 | 240頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-03103-1 |
Cコード | C1331 |
発行日 | 1997年9月8日 |
備考 | 現在品切 |
この『現代史断章』は、注目の「レーニン論」を柱に、未完の「マンハイム論」、そして今は読者の目に触れることもない「ハンガリー問題をめぐって」「狂気からの解放——キューバ封鎖に思う」「ポーランドの問題について考えたこと」の諸篇と、未公刊の「レーニン論」のための「準備稿」、今回新たに書下ろされたレーニンの理論的著作群をめぐる「補註」とで構成される。
「レーニン論」は、普遍的価値としての民主主義が20世紀初頭の革命期ロシアで、「プロレタリア民主主義」として実現した様を、レーニンの思想構造の分析を通して明らかにしたものである。それは「準備稿」において、リップマン、チャーチルをとらえ、民主主義がいかに実現されたかを問題にしたのと同じ動機である。社会主義・マルクス主義の現代史的様相に関わる折々の諸篇の視線もまた、「ソ連崩壊後」を見透している。この「普遍主義者」の「方法的精神態度」は終始一貫しているのである。