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「われわれが自分の死ぬ時を正確に知っているなら、あるいは逆に、われわれが自分を不死の者と思いこんでいるなら、生は想像だにできないもの、それどころか途方もない化物となろう。われわれがみずからの生存に耐えられるのは他でもない、われわれが、死ぬということは知っているが、死ぬ時を知らないからである。このように、半ば知っていることは半ば知らないことと絡み合っているのだが、人間にその能力を超えた企てを強いるこの半知こそまさに行動の条件なのである」。

『アンリ・ベルクソン』や『死』で知られ、秀逸な音楽論も数多く発表してきたフランスの哲学者ジャンケレヴィッチの生涯にわたる思索のエッセンスを、ここに集める。1923年に書かれた処女作「二人の生の哲学者――ベルクソンとギュイヨー」をはじめとするベルクソン論7篇は、著者がいかにベルクソンの忠実な読者であるかを示している。また、ロシアからの亡命ユダヤ人である父親の影響もあって、シェストフに私淑した著者ならではの「現代ロシア思想における神秘主義的主題群」や「経済原理の精神的意味」、さらに著者の鍵概念でもある「自己性について」や「ほとんど無」を読むことで、ジャンケレヴィッチとは誰か、その哲学とは何かがわかるだろう。

『第一哲学』で「哲学は音楽のようなものだ」と語った著者にとっては、音楽もまた哲学であった。所収のフォーレ論「ペレアスとペネロプ」やバルトーク、ファリャ、ルイ・オベール、さらにはホアキン・ニンの素描は、それを十分に証している。

長大な「ゲオルク・ジンメル――生の哲学者」や「最後の言葉」まで収めた本書26篇は、まさにベスト・オヴ・ジャンケレヴィッチと呼ぶにふさわしい。



著訳者略歴

ウラジーミル・ジャンケレヴィッチ
Vladimir Jankelevitch

1903年8月31日、フランスのブールジュに生まれる。両親はユダヤ系ロシア人。父親シュムエルは耳鼻咽喉科の医院を営むかたわら、フロイト、ヘーゲルなど数多くの翻訳を手掛けた。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
合田正人
ごうだ・まさと

1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。現在東京都立大学人文学部助教授。著書『レヴィナス――存在の革命に向けて』(ちくま学芸文庫、2000)、『レヴィナスを読む――〈異常な日常〉の思想』(NHKブックス、1999)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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最初と最後のページ

「最初と最後のページ」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/536頁
定価 8,100円(本体7,500円)
ISBN 4-622-03190-6 C1010
1996年6月6日発行

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