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文化と帝国主義 2<品切>

CULTURE AND IMPERIALISM


サイードが『オリエンタリズム』以降深めてきた思索を結晶させた本書は、帝国と植民地との関係について広々としたパースペクティヴを与えてくれる。著者がとりわけ意を用いたのは、帝国の支配に対する非ヨーロッパ世界の反応を記すことだった。

20世紀初頭の西洋は、かつてない経験を味わうこととなった。以前、ギリシアの古典やオリエントの文化資産を横領して自らを豊かにした時代には知ることのなかった、被支配者からの文化的抵抗。こうして、宗主国の文化と海外領土の文化は、互いに影響をおよぼしながら対決していく。

分析の対象となる作品は、ジッド(『背徳者』)やフォースター(『インドへの道』)など。抵抗文化の側が奪われた歴史を再発見していく過程が語られ、アイルランドの苦悩にみちた脱植民地化との関わりにおいてイェイツが読まれる。

ポストコロニアルの時代にいたって、わたしたちは、世界のさまざまな場から発信される第一級の文学や研究成果に大きく揺さぶられるようになった。ここにいたる遡航のいとなみ、そして解放へ向かう動きをサイードは見据え、こう語る。「実りあるのは、他者について、具体的に、共感をこめて、対位法的に考えることなのだ」。全2冊。


目次


第三章  抵抗と対立
1 ふたつの側がある
2 抵抗文化の諸テーマ
3 イェイツと脱植民地化
4 遡航そして抵抗の台頭
5 協力、独立、解放

第四章  支配から自由な未来
1 アメリカの優勢――公共空間の闘争
2 正統思想と権威に挑戦する
3 移動と移住

訳注
訳者あとがき
原注
人名解説
索引


著訳者略歴

エドワード・W・サイード
Edward W. Said

1935年、イギリス委任統治下のイェルサレムに生まれる。アラブ・パレスチナ人。カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育をうけたあと合衆国に渡り、プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大橋洋一
おおはし・よういち

1953年名古屋市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、英文学。現在東京大学教授。著書『新文学入門』(岩波書店)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「文化と帝国主義 2」の画像:

文化と帝国主義 2

「文化と帝国主義 2」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/328頁
定価 5,060円(本体4,600円)
ISBN 4-622-03204-X C1010
2001年7月25日発行
<ただいま品切です>