ネルと子供たちにキスを
日本の捕虜収容所から
KUSJES AAN NEL EN KINDEREN

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 224頁 |
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-03386-8 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2000年7月19日 |
備考 | 現在品切 |

KUSJES AAN NEL EN KINDEREN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 224頁 |
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-03386-8 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2000年7月19日 |
備考 | 現在品切 |
第二次世界大戦中、釜石の日本軍捕虜収容所にはオランダ、イギリス、アメリカ人の捕虜が収容され、鉱山や病院で強制労働に従事させられていた。
著者は当時、高校の理科の教師として、家族とともにオランダ領東インド(現在のインドネシア)に住んでいたが、日本軍のジャワ島侵攻と同時に捕虜になり、家族も別の抑留所に入れられた。
日記からは、ジャワから釜石までの捕虜の輸送、収容所や強制労働の詳細がわかり、それだけでも貴重な史料。しかしそれを上まわる魅力は、ひとつの極限状況のなかで、戦友の病状を気遣い、時間を縫って化学の教科書を作り、子供たちの誕生日に、どんな人間になってほしいかを記し、望郷の念、信仰と平和の大切さを必死に伝えようとする著者の姿だろう。それは、人間の尊厳とは何かを考えさせずにはおかない。
本書は、現存する日記をもとに、日本オリジナル版として、編集・翻訳された。戦争を体験した世代にも、まったく知らない世代にも、時代を超えて届いてほしい一冊である。