みすず書房

帝国の時代 1

1875-1914

THE AGE OF EMPIRE

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 248頁
定価 5,280円 (本体:4,800円)
ISBN 978-4-622-03488-9
Cコード C1020
発行日 1993年1月 8日
備考 在庫僅少
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帝国の時代 1

ホブズボームの19世紀三部作が、いよいよ全容を現す。『革命の時代』『資本の時代』に引き続き、ここに刊行される『帝国の時代』が掉尾を飾る。フランス革命(1789年)から第一次世界大戦勃発(1914年)に至る「長い19世紀」をパノラマのように展望する壮大な試みは、本書でクライマックスを迎えた。
「帝国の時代」は、地球の表面積の4分の1がほんのひと握りの国々の間で植民地として分配ないしは再分配された時代である。このいわゆる帝国主義の時代の様相を、著者は流麗な筆致と新鮮な視角で重層的に描き出す。それは豊富な事実と数字に裏打ちされ、視野はアフリカ、ラテン・アメリカ、インド、中国、日本に及ぶ。
時代は経済面では、家族経営の小さな会社から、雇われ経営者と事務職・技術者によるビッグビジネスに変わりつつあった。自動車や飛行機、無線電信、蓄音機、映画が姿を現わし、大量消費の時代の幕が開こうとしていた。しかしこの時、ブルジョワジーは存立の危機に瀕していたのである。その伝統的道徳的基盤は自らの蓄積した冨の影響下で崩れ去ろうとしていた。また、労働者階級の大規模な組織運動も台頭する。進歩と文明の名の下にブルジョワジーが、ブルジョワジーのために作り出した世界に「奇妙な死」が迫っていた。
歴史の大きな流れと細部への眼が行きとどいた待望の邦訳である。

目次


序章
第1章 革命百周年
第2章 経済の変容
第3章 帝国の時代
第4章 民主政治
第5章 世界の労働者
第6章 翻る国旗——国家とナショナリズム

原注