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帝国の時代 2

1875-1914

THE AGE OF EMPIRE

1875-1914


オーストリアに生まれ、中等学校の卒業祝いに海外旅行をプレゼントされた18歳の良家の子女と、イギリス生まれで船会社に職を得たスポーツ万能の若者が、第一次大戦が始まった直後のエジプトで出会い結ばれ、著者が誕生する。「帝国の時代」を象徴するエピソードで始まる本書は、1875年から第一次大戦勃発までの40年間を、西欧世界が外にあっては国際競争、内にあっては労働運動に動揺する、資本主義内部の矛盾が顕在化する時代と捉える。だが、資本主義は、直線的な帝国主義論に沿って変化・発展はしなかった。ホブズボームの語る帝国の時代が出色なのは、時代の変化に対応する資本主義社会を的確に捉えながらも、不安と希望に生きる人々と時代を、それを包み込む経済、政治、科学、文化の諸側面と重ね合わせ論じる点にある。
「帝国の時代」の人々、とりわけ西欧世界の多くの人々に共通する言い知れぬ不安やためらい、新・旧が交わる時の価値観のゆらぎを、著者は見逃さない。ブルジョワジーのライフ・スタイルと動揺、労働者の意識変化、解放をめざす新しい女性の誕生、教育熱の拡がり、スポーツの変容、科学技術の発達、大衆芸術の出現、マス・メディアの発達、広告産業の興隆等々、歴史小説的な語り口で浮き彫りになる帝国主義の時代の様相に、読者は気づくであろう。今日の大衆社会の起源と問題が、ここにあると。


目次


第7章 ブルジョワジーの紳士録
第8章 新しい女性
第9章 芸術の変容
第10章 確実性の揺らぎ――科学
第11章 理性と社会
第12章 革命の足音
第13章 平和から戦争へ
エピローグ


地図
訳者あとがき
原注
参考文献
索引


著訳者略歴

エリック・ジョン・ホブズボーム
Eric John Hobsbawm

1917年アレクサンドリアに生れる。1932年ベルリンに移住。1933年イギリスに移住。1936年イギリス共産党に入党。1939年ケンブリッジ大学で学位を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
野口建彦
のぐち・たけひこ

1941年東京に生れる。1965年慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程をへて、日本大学経済学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
長尾史郎
ながお・しろう

1941年新潟県に生れる。一橋大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了。カールトン大学大学院経済学研究科に留学。大東文化大学助教授、明治大学経営学部助教授、同教授を歴任。明治大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
野口照子
のぐち・てるこ

1942年天津に生れる。1965年東京女子大学文理学部卒業。2014年歿。訳書 B・センメル『社会帝国主義史』(共訳、みすず書房、1982)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「帝国の時代 2」の画像:

帝国の時代 2

「帝国の時代 2」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/304頁
定価 6,264円(本体5,800円)
ISBN 4-622-03489-1 C1020
1998年12月8日発行

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