アーレントとハイデガー
HANNAH ARENDT/MARTIN HEIDEGGER

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 192頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-03656-2 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 1996年5月24日 |
備考 | 現在品切 |

HANNAH ARENDT/MARTIN HEIDEGGER
判型 | 四六判 |
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頁数 | 192頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-03656-2 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 1996年5月24日 |
備考 | 現在品切 |
1924年、今世紀の傑出した二人の思想家が出会った。18歳のユダヤ系ドイツ人アーレントがマールブルク大学に入学し、ハイデガーの哲学の授業に出席したのである。それから半世紀、情熱的な恋に始まった二人の関係は、ナチズムの嵐と第二次大戟を経て、1975年のアーレントの死までつづく。著者は、この秘められた関係の詳細を、未公開の二人の往復書簡にもとづき、はじめて再構成した。(その後、この往復書簡は1998年に公刊され、日本語訳は2003年に『アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975』として小社より刊行。)
1995年に出版された本書は、時をおかずに各国語に翻訳されたが、双方の擁護者からの感情的な反発も含め、センセーショナルな反応を惹き起こした。なぜか? 従来の見方に反して、二人の恋が一過性の若気の至りどころか、4年にわたるきわめて情熱的な、そして不幸な愛の物語だったからである。しかも反ユダヤ主義告発で知られるアーレントが、戦後、献身的にハイデガーのナチの過去を洗い流すべくつとめ、彼に忠実だったことを明らかにする。
二人とヤスパースの関係や、アーレントと夫ブリュッヒャーの関係についても多くが語られている。しかも、思想家の人間的な側面と、その人の思想の評価との関係という今日的な問題を投げかけており、読者の興味は尽きないだろう。
謝辞
序論
ハンナ・アーレント/マルティン・ハイデガー
訳者あとがき
注記