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祖母のくに<品切>
ノーマ・フィールドの『天皇の逝く国で』は、日本人が書けなかった「日本の今」を描き、読者の胸を突いた。彼女は第二次世界大戦後の東京に混血児として生まれ、現在はシカゴ大学で日本文学・日本文化を教える。
90年代に入って、はじめて日本語でエッセイを書いた。生まれ育った東京の家の日常を伝える「祖母のくに」、シカゴ大学での〈セプテンバー〉との出会いを描いた「秘書の話」、義父を追悼する「嫁ならざる嫁」、そして小学生時代からの愛読書を語る「東京の『ジェイン・エア』」。
本書の後半には英語からの翻訳を2篇。シカゴ大学入学式の記念講演「教育の目的」は新入生に肩の力を抜かせ、新鮮な感銘をあたえた。そして戦後50年を契機に書かれた「戦争と謝罪」は、『天皇の逝く国で』以降に深められた思索が結晶した貴重な論文である。
〈ことばと世界のあいだを行き来して、その両方を生きること〉を実践した、奥行きのあるエッセイ集」(「あとがき」より)
巻末に「教育の目的」の原文を付す。
目次
祖母のくに
秘書の話
嫁ならざる嫁
東京の『ジェイン・エア』
教育の目的 〔大島かおり訳〕
戦争と謝罪 〔大島かおり訳〕
あとがき
付録 The Aims of Education (「教育の目的」原文)
著訳者略歴
この本の関連書
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「祖母のくに」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/248頁
- 定価 2,200円(本体2,000円)
- ISBN 4-622-03672-X C0036
- 2000年5月22日発行
<ただいま品切です>