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エントロピー法則と経済過程

ENTROPY LAW AND THE ECONOMIC PROCESS


生産と消費の市場原理を基礎に成立する経済学に対し、生命的自然の体系と循環の論理の視点からの経済学を本書は主張する。資源=エネルギー浪費型の経済から、地球の生物圏と調和しうる規模の経済へ。本書は、経済学のパラダイム転換をもたらし、人間の思考と社会の変化にまで大きな影響を及ぼさずにはおかない書物の一冊である。

物質的宇宙にあってエントロピーはたえず増大しつづけている。そこでは秩序から混沌への継続的で不可逆的な質的劣化が進行している。そのなかで自然資源を浪費し、環境を汚染する経済課程のエントロピー的性格と、経済的発展によるその過程の加速とが、今日の緊急課題となっている。
本書はまさにこの課題に応える。エントロピー法則を基軸に、不再帰的な時間の流れの中にある経済過程を分析することによって、本質的に機械論的・無時間的な構成をとっている新古典派の経済学への方法論的批判を試みるのである。そして物理学や生物学、プラトンからベルクソン、フッサールにいたる哲学を縦横に援用しながら、〈生物経済学〉の理論的枠組みの構築がめざされるのである。

「ニューヨークの摩天楼が砂に沈む頃、一世を風靡するであろう」(サムエルソン)
刊行当時こう評された本書は、いまやすでに古典の位置を占めている。


目次


序言
序章
1 科学――簡単な進化論的分析
2 科学、擬数主義、および弁証法
3 変化、質、思考
4 測度、大きさ、および同一性――物理学からのいくつかの教訓
5 新奇姓、進化、エントロピー――物理学からのいくつかの教訓(続)
6 エントロピー、秩序、確率
7 偶然、原因、目的
8 進化 対 移動
9 過程の分析的表現と生産の経済学
10 エントロピー、価値、発展
11 経済学について――いくつかの一般的結論
付論


著訳者略歴

ニコラス・ジョージェスク=レーゲン
Nicholas Georgescu-Roegen

1906年ルーマニアのコンスタンツァに生まれる。ブカレスト大学の数学科に学ぶ。政府留学生としてパリに留学、統計学を専攻。その後、ロンドンで、数理統計学の創始者カール・ピアソンの指導を受ける。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
高橋正立
たかはし・まさたち

1932年に生まれる。1962年京都大学大学院経済学研究科退学。著書『生活世界の再生産――経済本質論序説』。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
神里公
かみさと・いさお

1933年に生まれる。1955年東京大学経済学部卒。元東洋大学教授。1996年歿。主要論文「経済価値・情報・エントロピー」「技術進歩とエントロピー」。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「エントロピー法則と経済過程」の画像:

エントロピー法則と経済過程

「エントロピー法則と経済過程」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/616頁
定価 10,476円(本体9,700円)
ISBN 4-622-03791-2 C3033
1993年2月26日発行

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