エントロピー法則と経済過程
ENTROPY LAW AND THE ECONOMIC PROCESS

判型 | A5判 |
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頁数 | 616頁 |
定価 | 10,670円 (本体:9,700円) |
ISBN | 978-4-622-03791-0 |
Cコード | C3033 |
発行日 | 1993年2月26日 |
備考 | 現在品切 |

ENTROPY LAW AND THE ECONOMIC PROCESS
判型 | A5判 |
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頁数 | 616頁 |
定価 | 10,670円 (本体:9,700円) |
ISBN | 978-4-622-03791-0 |
Cコード | C3033 |
発行日 | 1993年2月26日 |
備考 | 現在品切 |
生産と消費の市場原理を基礎に成立する経済学に対し、生命的自然の体系と循環の論理の視点からの経済学を本書は主張する。資源=エネルギー浪費型の経済から、地球の生物圏と調和しうる規模の経済へ。本書は、経済学のパラダイム転換をもたらし、人間の思考と社会の変化にまで大きな影響を及ぼさずにはおかない書物の一冊である。
物質的宇宙にあってエントロピーはたえず増大しつづけている。そこでは秩序から混沌への継続的で不可逆的な質的劣化が進行している。そのなかで自然資源を浪費し、環境を汚染する経済課程のエントロピー的性格と、経済的発展によるその過程の加速とが、今日の緊急課題となっている。
本書はまさにこの課題に応える。エントロピー法則を基軸に、不再帰的な時間の流れの中にある経済過程を分析することによって、本質的に機械論的・無時間的な構成をとっている新古典派の経済学への方法論的批判を試みるのである。そして物理学や生物学、プラトンからベルクソン、フッサールにいたる哲学を縦横に援用しながら、〈生物経済学〉の理論的枠組みの構築がめざされるのである。
「ニューヨークの摩天楼が砂に沈む頃、一世を風靡するであろう」(サムエルソン)
刊行当時こう評された本書は、いまやすでに古典の位置を占めている。
序言
序章
1 科学——簡単な進化論的分析
2 科学、擬数主義、および弁証法
3 変化、質、思考
4 測度、大きさ、および同一性——物理学からのいくつかの教訓
5 新奇姓、進化、エントロピー——物理学からのいくつかの教訓(続)
6 エントロピー、秩序、確率
7 偶然、原因、目的
8 進化 対 移動
9 過程の分析的表現と生産の経済学
10 エントロピー、価値、発展
11 経済学について——いくつかの一般的結論
付論