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量子力学 II【第2版】


「これはまことに本格的な、そして創意に満ちた本であって、正にディラック、パウリ以来の名著だと思われる。朝永氏の本を通読してまず感じることは、それが常套的な教科書と趣を異にする大変個性的な本であるということである。システムが新しくまた個々の材料も異なる借りものの寄せ集めではなく、すべて著者の頭で組み替えられ、鋳直され、新たな生気を吹きこまれている。……ヴァレリーがスタンダールについていった言葉を借りていえば――この書物は簡単に語り尽くされるものではない。私はこれ以上大なる賛辞を知らない」(高林武彦氏)

朝永振一郎著『量子力学』第1、2巻は、1948年の初版以来、不易の評価を得て版を重ねてきた。このうち、第1巻は著者自身による改訂版が1969年に刊行された。本書は、以来待たれていた第2巻の改訂新版である。これによって、この名著はより読みやすくなるとともに、不朽の生命を得た。


目次


第II巻の序文
第2版の序文

第6章 物質の波動論
36 波動像と粒子像
37 de Broglie-Einsteinの関係
38 Davisson-Germerの実験
39 de Broglie波に対する波動方程式
40 de Broglie波に属する物質密度とエネルギー密度
41 簡単な例
(i) 自由空間中のde Broglie波
(ii) 箱の中に閉じ込められたde Broglie波
(iii) Hookeの法則に従う場の中でのde Broglie波
42 水素原子の問題
(i) 波動方程式を解くこと
(ii) 振動の形
(iii) 密度分布
(iv) 自由空間の球面波
43 波動方程式の固有値および固有関係
(i) 固有値と固有関数
(ii) de Broglie波の固有値と固有関数
(iii) 展開定理
(iv) 波動関数の形と質点運動との関係…
44 連続した固有値の場合の直交、展開定理
(i) 一般的注意
(ii) 直交定理
(iii) 展開定理
(iv) δ関数の導入
(v) 固有関数に対する条件
45 トンネル効果
46 物質波の散乱
(i) 入射波と散乱波
(ii) 散乱波に対する方程式を解くこと
(iii) 散乱波の遠方での形
(iv) 散乱の断面積
(v) Rutherfordの公式
47 波動量子化の必要

第7章 Schrödinger方程式
48 まえおき
49 Schrödinger方程式
(i) マトリックスとベクトル
(ii) Hookeの法則に従う力の働いている1次元の質点の問題
(iii) 線形演算子
(iv) 関数とベクトル、線形演算子とマトリックスとの対応
(v) Schrödinger方程式
(vi) 二、三の例
  (I) Hookeの法則に従う力が作用している質点
  (II) 1個の質点の場合
  (III) 2個の質点の場合
(vii) de Broglie場
50 Schrödinger方程式とde Broglie方程式・・…・
51 Heisenbergマトリックスの構成
(i) おさらい
(ii) Schrödinger関数をなかだちとしてマトリックスを作ること
(iii) 二、三の例
  (I) Planckの振動子
  (II) 中心力場における1個の粒子の場合,選択規則

第8章 Schrödinger関数の物理的意味
52 Schrödinger関数とde Broglie波
53 Schrödinger関数の統計的解釈
(i) 1粒子問題の場合
(ii) 一般の場合
(iii) 定常状態とSchrödinger関数
54 時間を含んだSchrödinger方程式
(i)  1粒子問題の場合
(ii) 一般の場合
(iii) 確率の保存
55 重ね合わせの統計的解釈
(i) 1粒子問題の場合
(ii) 一般の場合
(iii) 連続した固有値の場合
56 運動量に対する確率
57 固有状態
(i) 状態概念の精密化
(ii) 力学量と演算子
(iii) 固有状態
(iv) 例:角運動量の固有状態
58 任意の物理量に対する確率
59 物理量の期待値
(i) 期待値
(ii) 期待値の時間的変化、波束の運動
(iii) 平均からのばらつき
(iv) 不確定性関係
(v) 共立性
(vi) 共立する物理量に対する確率
(vii) 縮退のある物理量に対する確率
(viii) 状態の確率
60 確率の時間的変化と遷移確率
(i) 物理量の値に対する確率の時間的変化
(ii) 外場による原子の遷移
(iii) 原子と光の場との相互作用による遷移
61 回折と干渉

第9章 量子力学的状態
62 まえおき
63 不確定性原理
64 量子的粒子
65 物理量と測定
66 方向量子化
67 確率の干渉
68 二、三の実験についての吟味
(i) Stern-Gerlachの実験
(ii) Lloydの実験
(iii) Compton効果と結晶によるX線の干渉
69 状態とベクトル

第10章 多粒子系と波動場
70 まえおき
71 Bose統計
72 対称的状態
(i) 入れかえ演算子
(ii) 対称的固有関数
(iii) 対称的状態および本質的に非対称的な状態
(iv) 相互作用のない粒子の集まり
73 対称性の保存
74 量子化した波動場とBose粒子の集まり
(i) 準備的考察
(ii) 相互作用のあるときの場の正準形式
(iii) 波動から粒子へ
(iv) Bose粒子系から波動場へ
(v) 波動の物理量と粒子の物理量について
(vi) 場の量の交換関係
(vii) 粒子の個数の保存
75 反対称状態とFermi粒子
76 Pauliの排他原理とFermi統計
77 Fermi粒子と波動場

付録
IX 線形微分方程式について
X Hookeの法則に従う力の場における波束の運動
XI (43. 14)のyが互いに独立であるための必要十分条件
XII 連続固有値の場合の直交定理
XIII 連続固有値の場合の規格化の例
XIV 波動方程式に対するGreenの定理
XV 一般的な波束のぼやけ方

索引


著訳者略歴

朝永振一郎
ともなが・しんいちろう

1906年、東京に生まれる。1929年、京都大学理学部物理学科卒業。東京教育大学教授、同大学学長を歴任。1965年度ノーベル物理学賞受賞。東京教育大学名誉教授。1979年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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量子力学 II【第2版】

「量子力学 II【第2版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/424頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 4-622-04105-7 C3042
1997年3月5日発行

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