記号の殺戮
自動症のデッサンからアンドレ・マッソンへ
MASSACRE DE SIGNES

判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-04413-0 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 1995年12月13日 |
備考 | 現在品切 |

MASSACRE DE SIGNES
判型 | A5変型 |
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定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-04413-0 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 1995年12月13日 |
備考 | 現在品切 |
フランソワーズ・ルヴァイアンは、近代、現代美術の分野で、現在最も信頼のおける、そして最も刺戟的な知的生産力を具えた美術史家の一人である。
信頼がおけるということは、その目配りの良さと判断の的確さに由来する。故アンドレ・シャステル教授の教えを受けたという点で、ルヴァイアンと私はいわば同門の仲間であるが、年齢から言えばずっと後輩にあたる彼女の充実した仕事に、私はいつも多くの新しい知識と刺戟を受けて来た。
本書『記号の殺戮』に収められた諸論は、基本的に美術史の領域に属するものだが、その対象も方法論も、従来の伝統的美術史の枠を大きく踏み越えているところに特色がある。それは、美術史の対象領域をいっきょに拡大し、精神病理学、心理学、社会思想史などの成果を自在に取り入れてイメージの誕生の秘密に迫ろうとした果敢な試みであり、未踏の領域への大胆な挑戦であって、美術史の新しい地平を切り拓いた輝かしい業績である。
本書の刊行は、日本の美術史学界のみならず、関連するさまざまの領域に、清新な刺戟を与えるに違いない。(高階秀爾)