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ユリシーズの涙<品切>

LES LARMES D’ULYSSE


『オデュッセイア』で愛犬アルゴスに涙した英雄ユリシーズ、その挿話にタイトルを得た本書は、著者が愛犬と過ごした日々の回想と、文学や歴史のなかの犬をめぐる思索とが絶妙にブレンドされた、四三の断章からなる素晴らしいエッセーだ。詩人カップルの人生を、コッカースパニエル犬の「嗅点」からみごとに描いた、ヴァージニア・ウルフの『フラッシュ』を鮮やかに論じ、老いた牝猫に飼い犬を挑発させて変態セックスに興ずるアンドレ・ジッドの姿をスケッチしてみせる。

パリの街角を散歩するグルニエと愛犬と親しかった作家ロマン・ギャリと女優ジーン・セバーグ夫妻、妻が事故死した年、この犬も先が長くないと知ったギャリはむせび泣く。そして、彼もまた…「犬とは、人間が、純粋な愛の支えとするために、あえて地上の被造物から選び出した動物なのである」とある女性作家はいう。人生を知りつくした短篇の名手による、愛犬家、厭犬家に向けた好著。



著訳者略歴

ロジェ・グルニエ
Roger Grenier

1919年、カーンに生まれ、ポーで育つ。戦後カミュにさそわれ「コンバ」紙で働く。「フランス・ソワール」紙編集部を経て、ガリマール書店文芸顧問。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮下志朗
みやした・しろう

1947年、東京生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。フランス文学・言語情報科学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ユリシーズの涙」の画像:

ユリシーズの涙

「ユリシーズの涙」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/160頁
定価 2,484円(本体2,300円)
ISBN 4-622-04529-X C0097
2000年12月8日発行
<ただいま品切です>