アルバート街の子供たち 1
ДЕТИ АРБАТА

判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 2,200円 (本体:2,000円) |
ISBN | 978-4-622-04539-7 |
Cコード | C1097 |
発行日 | 1990年6月4日 |
備考 | 現在品切 |

ДЕТИ АРБАТА
判型 | 四六判 |
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定価 | 2,200円 (本体:2,000円) |
ISBN | 978-4-622-04539-7 |
Cコード | C1097 |
発行日 | 1990年6月4日 |
備考 | 現在品切 |
「『アルバート街の子供たち』の刊行は、時代の象徴的な出来事のひとつである。1985年の4月(ペレストロイカの本格的な開始)がなかったならば、読者はこの作品を手にすることはできなかっただろう。」(ルィバコフ)
スターリンの犯罪を描いたこの長編小説は、出版を禁止されて長く陽の目を見ることがなかった。1987年、本書が執筆以来20年発表されるや、大反響がまき起こり、ソ連国内だけで260万部を超えるベスト・セラーとなり、25ヵ国以上で翻訳された。
舞台は1934年。農業集団化、工業化を強行しながら、スターリンは党内勢力の一掃に乗り出そうとしていた。主人公サーシャは、暗黒に向かいつつある時代のなかで、他の若者となんら変わらぬ23歳の青春をおくる学生だった。しかし、大粛清の波は、サーシャとともにモスクワのアルバート街に生きる若者たちを次つぎに呑みこんでいく。無数の人びとの生死をその手に握る独裁者とその体制下の生が鮮やかに描かれる。
「これは決して心静かに読める歴史物語ではありません。この本に書かれた痛みや恐怖は、過去のものであるだけでなく、今日のものでもあるのです。『アルバート街の子供たち』は、現代を生きる人びとに捧げられた作品です。」(グリゴーリ・バクラーノフ)