「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



火の記憶 2

顔と仮面

MEMORIA DEL FUEGO

2 Las caras y las mascaras


「あなたの大地。われらの、南の大地。ドン・ホセよ、あなたはこの大地にとってかけがえのない人となるだろう。欲深き者どもが彼女をいたぶり、踏みつけるたび、愚者どもが彼女を唖か石女とみなすたび、あなたは彼女に必要となるだろう。無辜なる者たちの将軍ドン・ホセ・アルティガスよ、なぜならあなたこそ、彼女が発した最高の言葉なのだから」(「あなたよ」)

ウルグアイの作家ガレアーノの主著『火の記憶』の第2巻をここにおくる。コロンブス到来以前のアメリカ大陸にこだまするインディオの創世神話集「始源の声」を枕に、1492年から1700年までを見渡す第1巻「誕生」につづき、本巻では1700年から1900年までの、主としてラテンアメリカ形成の歴史が語り起こされる。417片におよぶテクストの冒頭に、そこに語られる逸話の舞台となる地名を掲げ、末尾には著者の準拠した文献がしめされる。
18‐19世紀、欧米ではアメリカ独立革命やフランス革命の精神が広まった時代、ウィーン会議以降のナショナリズム、「国民」が創り出され、植民地主義のうずまく時代に、南では日々、何が起こっていたのか。叛乱、独立、裏切り、共同体の構想…表題「顔と仮面」の意味するところは? 文献渉猟という一見きわめて正統な歴史の手法を採りながら有名無名の人々の足跡を縦横無尽にたどり直し、みごとな文学的創造をなしとげた本書は、たんに北半球、西欧中心の世界史像への異議申し立てにとどまらず、ラテンアメリカが生んだ最高の文学作品のひとつとなった。


目次


アメリカの誓い/1701――バジェ・デ・サリナス 神の皮/1701――サン・サルヴァドル・ヂ・バイア アメリカの言葉/1701――パリ アメリカの誘惑/アメリカの番人/1701――オウロ・プレト 目くらましの芸/1703――リスボン 黄金という名の通過旅客/1709――フアン・フェルナンデス諸島 ロビンソン・クルーソー/1711――パラマリボ 女たちは口を閉ざした/…(中略)…
1900――タビ 鉄の蛇/預言者

出典一覧
索引


著訳者略歴

エドゥアルド・ガレアーノ
Eduardo Galeano

1940年ウルグアイのモンテビデオ生まれ。早くからジャーナリストとして活躍するが、1973年の軍事クーデタによりアルゼンチン、スペインへ亡命。1985年帰国。ラテンアメリカと世界の現実を鋭く切り取る発言で知られる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
飯島みどり
いいじま・みどり

1960年東京生まれ。東京大学教養学科卒、岐阜大学教養部を経て、現在立教大学教員。ラテンアメリカ近現代史およびイベリア―アフリカ関係史専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

青山南<本の雑誌 2012年10月号>

関連リンク

この本の関連書


「火の記憶 2」の画像:

火の記憶 2

「火の記憶 2」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/552頁
定価 5,940円(本体5,500円)
ISBN 978-4-622-04639-4 C1097
2008年11月19日発行

この本を購入する