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火の記憶 3

風の世紀

MEMORIA DEL FUEGO

3 El siglo del viento


「『火の記憶』最終巻をここに送ります。御覧の通り1984年で終わります。それ以前でもそれ以降でもないのはなぜか、こちらにも不明。おそらくこの年が我が亡命の最後の年、ひとつの周期の終わり、ある世紀の終わりだからでしょう。あるいは書物自身がそう望んだのかも。ともかく本の方もこちらも最後の頁は同時に第一頁目であることを承知しています。
長くなりすぎたとしたら、許してほしい。この本を書くのは手が喜んでしまって仕方がなかった。今やかつてないほど、アメリカに生を享けたこと、このどうしようもない糞ったれの大地、この素晴らしい大地に、しかも風の世紀に生まれたことを自分は誇りに思います。――エドゥアルド」

本巻『風の世紀』をもって、エドゥアルド・ガレアーノはラテンアメリカ史に捧げられた巨大なフレスコ画を完成する。小説でもあり叙事詩でもあり年代記でもある比類なき著作。この広大なモザイクには、ラテンアメリカの傷ついた記憶が敷きつめられている。読者を神話的起源から19世紀まで導いてきた『誕生』『顔と仮面』につづく『風の世紀』は、20世紀を彩る人物群を、同時代の怒りを、そして嘲弄されたユートピアの明暗をまざまざと再現する。
強烈にして静謐な本書は第一級の文学作品であり、アメリカを知りたい、理解したい、愛したいと思う者にとって不可欠な案内人となる。これは驚異と地獄、宿命と奇跡がないまぜになった、この大陸の「大いなる歌」なのである。


目次


1900――サン・ホセ・デ・グラシア 世界は続く/1900――ニュー・ジャージー州オレンジ エディソン/1900――モンテビデオ ロド/1901――ニュー・ヨーク これこそアメリカ、南には屑/1901――ラテンアメリカ全土 聖体行列が生まれ出づる世紀に敬意を表す/1901――アミアン ヴェルヌ/1902――ケサルテナンゴ 政府は現実なぞ存在しないことにする/1902――グアテマラ市 エストラダ=カブレラ/1902――サン・ピエール 罰を食らった者のみが救われる/1903――パナマ市 パナマ運河/1903――パナマ市 この戦争で死ぬのは中国人ひとりに驢馬一頭、/1903――ラ・パス ウイルカ/1904――リオ・デ・ジャネイロ ワクチン/…(中略)…
1984――ビオレッタ・パラ住区 盗まれし名/1984――テピク 見出されし名/1984――ブルーフィールズ 舞い飛びつつ/1986――モンテビデオ 一通の手紙

出典一覧
索引


著訳者略歴

エドゥアルド・ガレアーノ
Eduardo Galeano

1940年ウルグアイのモンテビデオ生まれ。早くからジャーナリストとして活躍するが、1973年の軍事クーデタによりアルゼンチン、スペインへ亡命。1985年帰国。ラテンアメリカと世界の現実を鋭く切り取る発言で知られる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
飯島みどり
いいじま・みどり

1960年東京生まれ。東京大学教養学科卒。岐阜大学教養部を経て、現在立教大学教員。ラテンアメリカ近現代史およびイベリア‐アフリカ関係史専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

青山南<本の雑誌 2012年12月号>

関連リンク

この本の関連書


「火の記憶 3」の画像:

火の記憶 3

「火の記憶 3」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/600頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 978-4-622-04640-0 C1097
2011年12月9日発行

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