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ミシェル・レリス日記 2

1945-1989

JOURNAL 1922-1990

EDITION ETABLIE, PRESENTEE ET ANNOTEE PAR JEAN JAMIN


マルクス主義革命の要請、キューバ革命、新中国の誕生など、政治的問題の数々から芸術運動上の革新、民族学、精神分析などの知的冒険に到るまで、二十世紀のさまざまな運動に巻き込まれ、これと向き合い、場合によっては自殺未遂行為に及ぶほどに自分自身を陰鬱な精神状態に追い込んで書かれなければならなかった記録がここにある。これはレリスにとっての「書物」もしくは「書物の鏡」というべきものである。文章上の彫琢がなされた完成品ではない。未完成というよりも、そもそも完成などあるべくもない、しかもトータルな何かを志向する身振りからなるテクスト空間、すなわち「幻の書物=書物の幻」そのものが物質化した姿がここにある。この『日記』がわれわれにとって貴重なのは、まさに状況に巻き込まれ、いわば見通しのよさなど望むべくもない悪天候のなかで低空飛行をつづけながら、執拗に書きつづけたというその一点にある。ここにあるのは、二度の大戦に見舞われたヨーロッパに生きたひとりの人間の等身大の姿、地上1メートル何十センチかの高さにある視点なのだ。



著訳者略歴

ミシェル・レリス
Michel Leiris

1901年、パリ生まれ。作家・民族学者。1920年代にシュルレアリスム運動に加わり、その後ダカール=ジブチ調査旅行(1931-33)を経て民族誌研究の道に進み、人類博物館に勤務。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ジーン・ジャマン
Jean Jamin

パリ社会科学高等研究所。人類学者。人類博物館勤務を経て、現在コレージュ・ド・フランス社会人類学研究室に勤務し、研究誌L’Hommeの編集にあたる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
千葉文夫
ちば・ふみお

1949年北海道生れ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。現在早稲田大学文学部教授。フランス文学。著書『ファントマ幻想』(青土社)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ミシェル・レリス日記 2」の画像:

ミシェル・レリス日記 2

「ミシェル・レリス日記 2」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/464頁
定価 8,580円(本体7,800円)
ISBN 4-622-04737-3 C3098
2002年7月4日発行

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