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文学シリーズ lettres

六月の長い一日

LE VEILLEUR


「教えてほしいの。シモンのことがどうも腑に落ちなくて。あなたは私なんかよりも古くからの知り合いでしょ。どうしてあんな風になったのか、ぜひ教えてほしいのよ」名門出のシモンは、何故すべてを投げ出して姿を消してしまったのか。その挫折の原因を、ルネは女友達のローリスとともに探索する。街路樹の木蔭の小暗い部屋に閉じこもり、六月の長い長い一日をかけて……。

二人がすでに六十代に入っている現在と、戦中・戦後のさまざまな過去との間を時間は行き来する。幾重にも重なる時間のひだの奥から、シモンとそのまわりの男女が姿を現わし、消えて行く。

いかにもグルニエ的なこの小説は、日本において戦後民主主義高揚期の解放気分とその後の幻滅を味わった世代に共通する物語=歴史でもあるだろう。



著訳者略歴

ロジェ・グルニエ
Roger Grenier

1919年、カーンに生まれ、ポーで育つ。戦後カミュにさそわれ「コンバ」紙で働く。「フランス・ソワール」紙編集部を経て、ガリマール書店文芸顧問。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山田稔
やまだ・みのる

1930年、門司に生まれる。作家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「六月の長い一日」の画像:

六月の長い一日

「六月の長い一日」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/176頁
定価 2,530円(本体2,300円)
ISBN 4-622-04801-9 C0097
2001年2月20日発行

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