「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



大人の本棚

フォースター 老年について

DE SENECTUTE AND THE PRINCE’S TALE


20世紀は戦争の世紀であった。これはまた、9・11以後、21世紀になっても変わりなくつづきそうである。高齢者の人口がいやおうなく増え、戦争による死者もまた増えつづけるだろう。人間の死がこれまでになく、身近なものになるだろう。老年と死について考えざるをえない所以である。

「19世紀が死を大袈裟に扱いすぎたとすれば、今世紀はそっけなさすぎるのではないだろうか。どちらの姿勢も、人間としての基準をあやうくするものだ。では正しい悲しみ方をした者がいるかと言えば、ギリシア人がそうだった。ギリシア人は泣き、立ちなおり、追想した」。

「老年と年をとることを同一視するのもよくない。年をとるというのは気持ちの問題で、これは年齢とはほとんど無関係に襲ってくるものだ」。

20世紀を代表する名エッセーである「私の信条」をはじめ、「私の書斎で」「無名ということ」、本邦初訳の「大公の物語」など、13篇を収める。また、神韻漂う短編小説「コロノスからの道」と「天国行きの乗合馬車」の2篇をも併収する。どの作品も〈人生の叡智〉に充ちた、大人向けの一巻本アンソロジーである。


目次


老年について
私の信条
イギリス国民性覚え書き
ヴォルテールとフリードリッヒ大王
私の森
私の書斎で
ヴァージニア・ウルフ
カヴァフィス全詩集
ハワード・オヴァリン・スタージス
私、彼ら、みなさん
無名ということ
イギリスにおける自由
大公の物語
   *
コロノスからの道
天国行きの乗合馬車
E・M・フォースターについて(小野寺健)


著訳者略歴

E・M・フォースター
Edward Morgan Forster

1879年ロンドンに生まれる。建築家の父親は彼が1歳1か月の時に亡くなり、以後母親の手で育てられる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小野寺健
おのでら・たけし

1931年横浜に生まれる。現在日本大学教授。著書『E.M.フォースターの姿勢』(みすず書房)、訳書 E.M.フォースター『インドへの道』ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「フォースター 老年について」の画像:

フォースター 老年について

「フォースター 老年について」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/232頁
定価 2,592円(本体2,400円)
ISBN 4-622-04828-0 C1398
2002年5月2日発行

この本を購入する