佐々木邦 心の歴史
大人の本棚

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 336頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-04832-9 |
Cコード | C1393 |
発行日 | 2002年7月24日 |

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 336頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-04832-9 |
Cコード | C1393 |
発行日 | 2002年7月24日 |
主人公は老境にさしかかった元政治家。敗戦後の追放令に該当して、郷里に帰臥している。悠々自適の日々に英米の自叙伝を読み耽るうち、「私」も食指を動かされる。「独身社長独身代議士」と渾名された「私」にも、幾つかのロマンスがあった。青春から今日までの心の歴史があった。
郷里の中学を追われ、上京してミッション・スクールへ。従妹との初恋に破れ、蹶起してアメリカへ留学。帰国して大学教授から実業家へ転身——波瀾に富んだ生涯を顧みてつくづく思い知らされる銘は「人生愚挙多し」。因果はめぐり、そして老後になお最後の愚挙が待ち受ける……。
戦前から戦後にかけて、児童文学とユーモア小説の第一人者として広く親しまれた佐々木邦の名作『心の歴史』に、珠玉のエッセイ2篇を併録する。
芭蕉の蛙
テーブル・スピーチ
*
心の歴史
解説 外山滋比古