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オルレアンのうわさ<品切>

女性誘拐のうわさとその神話作用

LA RUMEUR D’ORLEANS

Nouvelle edition completee avec La Rumeur D’AMIENS


1969年5月の初め、ひとつのうわさがオルレアンで広まった。幾人かの女性が行方不明になっているという。ユダヤ人の商人たちが、ブティックの試着室のなかで薬物をかがせるか注射するかして、地下の通路を経て、外国の売春街へ攫っていったというのだ。この月の末に至る間にうわさは尾ひれをつけられ、この「犯人」たちを威嚇するような性格をもつ。ユダヤ商人の多くは、ある狂気が彼らを包囲するのを知る。

じっさいには、何ごとも生じていなかった。だれ一人として、オルレアンで行方不明の女性などいなかった。すべてはロから耳へと伝えられ生じたのである。とてつもなく愚かしく、グロテスクで、不名誉なこのうわさは、かけめぐり、膨張し、オルレアンを揺り動かす。パリから100キロ離れたところで中世が出現する。1969年が1000年もさかのぼったかのように……

モランとその調査グループは、この事件の解明を試みる。なぜオルレアンで? なぜユダヤ人が名ざしで? いかにうわさは増殖し、神話化したか? 〈モランはオルレアンの古井戸の地下水へと網を入れ、ピチピチと踊る魚をすくいあげた〉。 
(ル・モンド)


目次


新版への序文
総合レポート エドガール・モラン
はじめに
第1章 うわさの経過
1 背景と起源
2 1969年5月:ふ化と感染
3 1969年6月:反撃、収束、残留物、病菌
第2章 神話の構造
1 ニュールックの女性誘拐:その原型
2 ユダヤ人
3 女性の解放と現代都市
4 ポリモルフな神話
第3章 対抗神話
第4章 うわさの導体と抗体
1 うわさを広めた環境
2 抗体
3 あいまいな態度のインテリゲンツィア
第5章 ユダヤ人の《ストレス》
第6章 政治的な底流
第7章 いくつかの問題

調査日記
エドガール・モラン/ベルナール・パイヤール/エヴリーヌ・ビュルギエール/スザンヌ・ド・リュシニャン/ジュリア・ヴェローヌ

記録
1969年6月2日の新聞記事/コミュニケ(6月3・4日)/6月5日/6月8日/教会/パリの新聞/追加ノート

アミアンのうわさ クロード・フィシュレ
現在あるものの社会学 エドガール・モラン
解説


著訳者略歴

エドガール・モラン
Edgar Morin

1921年パリに生まれる。社会学者、哲学者、第二次世界大戦中は対ナチス・レジスタンスに参加する。1951年よりフランス国立科学研究所に勤務後、現在は複雑思考協会の会長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
杉山光信
すぎやま・みつのぶ

1945年東京に生まれる。東京大学文学部社会学科卒業。東京大学新聞研究所助手、東京大学新聞研究所教授を経て、現在 明治大学文学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「オルレアンのうわさ」の画像:

オルレアンのうわさ

「オルレアンのうわさ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/408頁
定価 4,752円(本体4,400円)
ISBN 4-622-04907-4 C1036
1997年6月6日発行
<ただいま品切です>