黒人はなぜ待てないか【新装版】
WHY WE CAN’T WAIT

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 236頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-04939-5 |
Cコード | C0010 |
発行日 | 2000年4月18日 |
備考 | 現在品切 |

WHY WE CAN’T WAIT
判型 | 四六判 |
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頁数 | 236頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-04939-5 |
Cコード | C0010 |
発行日 | 2000年4月18日 |
備考 | 現在品切 |
1963年夏、〈奴隷解放〉100年記念がマスコミをにぎわしていた。しかし、人種差別撤廃ははかばかしく進まず、黒人たちの抑えがたい巨大なエネルギーが、いまや暴動化しつつあった。黒人はなぜこれ以上、政府の〈お預け方針〉に我慢できないか。
キングは、1963年のバーミングハム闘争を〈黒人革命〉と呼び、自由をもとめるアメリカ黒人の闘いの歴史と現在を語り、未来への道をさし示す。それは、非暴力の理念を実践しようと模索したひとの、思想と行動の記録である。すでに、キングの指導したモントゴメリーのバス・ボイコット(1955-56年)が、黒人大衆による、非暴力主義による新しい隔離廃止運動、公民権運動の出発点だった。やがて、整然とデモをくりかえし、みずから逮捕された誇らしい黒人たちでバーミングハムの監獄はあふれ、つづく忿懣やるかたない夏、一千の都市で革命が沸騰し、そして、あの輝かしいワシントン大行進に至るのである。
本書刊行の翌年にロサンゼルス暴動が起こるが、そうした現実をも予見しつつ、キングはあくまでも非暴力を、国際平和への不可欠の要件として力説した。四半世紀をへて、白人警官による黒人青年暴行が無罪の評決をみ、同地で、アメリカ史上最悪の暴動が起こっている。キング師の肉声は、今日いっそう重い課題をつきつける。
序文
第一章 黒人革命——なぜ1963年に?
第二章 治癒の剣(つるぎ)
第三章 闘牛(ブル)・コナー支配下のバーミングハム
第四章 バーミングハムの新しい日
第五章 バーミングハムの獄中から答える
第六章 黒人・白人あい携えて
第七章 忿懣やるかたない夏
第八章 未来を展望して
訳者あとがき
索引