家族の政治学【新装版】
THE POLITICS OF THE FAMILY

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 200頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-04959-3 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1998年10月20日 |
備考 | 現在品切 |

THE POLITICS OF THE FAMILY
判型 | 四六判 |
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頁数 | 200頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-04959-3 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1998年10月20日 |
備考 | 現在品切 |
分裂病に関連する家族と社会の研究を中心に八つのエッセイと談話をまとめる。
「私の家族は花のようでした。母が中心で私たちが花びらでした。私が散ったとき母は自分の腕を失ったかのように感じました。彼ら(兄弟)は、今でもこのようにして彼女のまわりで、じっと一緒に居るのです。父は決して、そのような意味では家族の内に入ってこないのです。」この家族は、ある物体のイメージによって表象されています。このイメージの機能は、ある植物的構造の部分として存在するという経験を伝達することです。(家族と「家族」12-13頁)
『ひき裂かれた自己』につづく著者の精神医学的な著作『自己と他者』『経験の政治学』の続篇ともいうべき本書は、いわば前著の理論的総決算をなしている。またわずかではあるが実験病棟での患者の数値も示されている。『ひき裂かれた自己』の力点が分裂病者の内面空間におかれているのに対し、以後の著作には社会的領域への比重がつよい。分裂病者と家族の研究は著者のライフワークであって、反精神医学的主張もここに根をもつと言えよう。
序
第一部 エッセイ
家族と「家族」
社会状況への介入
「分裂病」と関連させての家族ならびに社会のコンテクストの研究
第二部 家族の政治学
序論
家族と無効化
家族のシナリオ
操作
規則とメタ規則
写像
訳者あとがき
文献