みすず書房

サバルタンは語ることができるか

みすずライブラリー 第2期

Can the Subaltern Speak?

in MARXISM AND THE INTERPRETATION OF CULTURE edited by C. Nelson and L. Grossberg

判型 四六判
頁数 152頁
定価 2,970円 (本体:2,700円)
ISBN 978-4-622-05031-5
Cコード C1310
発行日 1998年12月10日
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サバルタンは語ることができるか

1976年にデリダの『グラマトロジーについて』の英訳を刊行して一躍脚光を浴びて以来、スピヴァクはデリダとマルクスの方法を主たる武器にして、フェミニズムとポストコロニアルの問題圏の交差する地点に定位しつつ、現代世界における権力と知識の地政学的布置関係に果敢な介入をくわだててきた。本書は著者の代表作であり、ポストコロニアル批評の到達地平をしめす問題提起の書である。

従属的地位にあるサバルタンの女性について、知識人は語ることができるのか。フーコーやドゥルーズを批判しながら、一方でインドの寡婦殉死の慣習を詳細に検討した、現代思想の傑作である。

目次

サバルタンは語ることができるか

原注
訳者あとがき

書評情報

立花涼(河合文化教育研究所 研究員)
河合塾「わたしの選んだこの1冊」2011年6月