みすず書房

昨日の世界 2

みすずライブラリー 第2期

DIE WELT VON GESTERN

判型 四六判
頁数 334頁
定価 3,520円 (本体:3,200円)
ISBN 978-4-622-05035-3
Cコード C1398
発行日 1999年3月10日
備考 在庫僅少
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昨日の世界 2

世紀末ウィーンで名声の高い詩人、作家、音楽家たちの作品に魂をゆすぶられて育った若きツヴァイクは、ウィーン大学を卒えてベルリン大学に学び、パリ、ロンドンをはじめ、各国を旅行しながら知識人との交流をくり返す。早熟な少年時代に出会った天才ホーフマンスタールの衝撃にはじまり、ヘルツル、リルケ、ヴェルハーレンとの交友、二つの大戦の同時代人であったロラン、ジイド、ヴァレリー、トーマス・マン、バルトーク、フロイト、ゴーリキーら知識人との回想を織り交ぜつつ、本書は、人類の偉大と悲惨をあますところなく伝える。

私が物語るのは、私の運命ではなくて、ひとつの世代全体の運命である——このように記した2年後、ツヴァイクはブラジルの寓居でみずからの命を絶った。

目次

精神的友愛のための闘い
ヨーロッパの心臓において
オーストリアへの帰還
ふたたび世界に
日没
ヒットラー、ここに始まる
平和の苦悶
遺書
ツヴァイク年譜
索引

書評情報

文藝春秋(佐藤優・評
2011年8月号
友の会ニュース(新潟市立図書館)
2012年1月27日号
日本経済新聞(玉利伸吾・評
2017年6月10日
日本経済新聞(坂井修一・評)
2020年10月11日