生の事実【新装版】
THE FACTS OF LIFE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 248頁 |
定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-05132-9 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |

THE FACTS OF LIFE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 248頁 |
定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-05132-9 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |
レインは本書のなかで初めて自分自身のことに触れている。父、母、祖父をはじめ父方、母方の親類たち、学校と学校友だち。「私はものごころがつくや否や、これらの人々の間に起っていることを理解しようしてきた。誰かを信じるとそれ以外の人間は信じられなくなるのであった。特に母と、母の母と母の妹とが家庭にいた時には——それは私が生後10ヵ月から18ヵ月までであるが——私は三人とも信じる訳にはいかなかったり、その中の一人だけを信じることができなかったり、誰も信じられなくなったりした。私は5歳になるまで、紐をつけなければ外出が許されなかった。その紐とは例の赤ん坊につける犬の紐のようなものである。また私は学校に行くまでほかの子供たちと一度も外で遊ばせてもらえなかった。……私は女の子がいない、男子だけの中学校に通学した。16歳の時には、われわれが今、生の事実と呼んでいることについてまだ何も知らなかった。」この追憶はそのまま本書の主題への導入となっている。
1970年に治療施設キングスレイ・ホールが閉じられてからのレインは、急速に東洋への関心を深めている。人間の生はどこから始まりどこで終るのか。誕生以前の生に遡り、その深い傷痕を追うユニークな考察。これは転回点にあるレインの聖と性への模索とも言えようか。
まえがき
プロローグ
1 第一の資料
2 思索
3 天性と養育
4 感情と物理学
5 誕生以前の生
6 出生
7 臍帯の切断
8 自画像
9 精神医学の実例
10 科学的方法と私たち
11 講義
12 フィールド・ノート
エピローグ
訳者あとがき