みすず書房

友愛のポリティックス 1

POLITIQUES DE L’AMITIE

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 312頁
定価 4,620円 (本体:4,200円)
ISBN 978-4-622-07023-8
Cコード C3010
発行日 2003年2月10日
備考 現在品切
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友愛のポリティックス 1

「アリストテレスが深く親しんでいた言葉。おおわが友たちよ、一人も友がいない。」(モンテーニュ「友愛について」より)

ギリシャの賢人による、この最後の言葉、最後の意志、この遺言的格言は、時間の底からわれわれに到来する。低いため息とともに吐き出され、伝承され、翻訳され、たくさんの言葉に移送もされて。しかし、この呼びかけは、おそらく、ある新しい学を求めているのだ。まるでそれが、ある奇妙な文献学を代価として愛されるにまかせることに同意するのは、ある、いまだ来るべき哲学のためでしかないかのように。

本書は、この言葉をめぐって変奏曲のように繰り出される、デリダによる西欧哲学の脱構築である。ニーチェによる転倒(「おおわが敵たちよ、一人も敵がいない!」)、そしてカール・シュミットによる友/敵の究極論理としての「政治的なものの概念」、さらにはフランス革命においてキリスト教の兄弟愛=友愛から排除された女性たち。

冷戦の終焉と呼ばれる事態、世界の政治状況に生じた多くの危機的な変化を見据えながら、驚くべき密度と速度で展開されるデリダの思考を伝える主要著作。全2巻。