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アドルノの場所

著者
細見和之

2003年、アドルノ生誕100年を迎え、近代の啓蒙と野蛮を鋭くあぶり出したこの思想家の著作と、その批判理論のアクチュアリティが、ますます真摯に問いなおされようとしている。

そのなかで著者は、初期の講演「自然史の理念」から後期の『否定弁証法』まで、アドルノの一貫したモティーフでありつづけた「自然史」に焦点をあて、複雑に錯綜するアドルノの思想を解きほぐしていく。

「歴史的に生成した制度や慣習が「第二の自然」へと物象化される事態を見据えるとともに、歴史とは無縁なはずの自然のなかにも時間的・歴史的な契機を確認しようとする視座、それが「自然史」という発想である。」(本書より)

自然(太古から不変のもの)と歴史(新たに生起するもの)の対立を廃棄し、「自然と歴史の宥和」から照射される非同一的なもの、破片、アレゴリーのなかに、移ろいゆくものとしての自然史の理念を救出する。カント、ヘーゲル、マルクス、フロイト、フッサール、ハイデガー、ルカーチ、ベンヤミンといった思想家たちの、星座的布置におけるアドルノの「場所」を探り、周到な問題設定と、テクストの襞に分け入る詳細な読解で、今日のグローバリゼーションやネオリベラリズム批判にも通じるアドルノ思想の現代性を問う、渾身の力作



著訳者略歴

細見和之
ほそみ・かずゆき

1962年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。現在、大阪府立大学総合科学部助教授。専攻はドイツ思想。詩人。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

『アドルノの場所』は、私が14年間にわたって書いてきたアドルノ論を集成したものです。アドルノにたいする自分の向き合いかたもずいぶん変っていったと思いますが、その間に2回の引越しをあいだに挟んで、私の生活の場も移り変わってゆきました。 ...続きを読む »

この本の関連書


「アドルノの場所」の画像:

アドルノの場所

「アドルノの場所」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/272頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 4-622-07124-X C1010
2004年12月17日発行

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