みすず書房

いつか月曜日に、きっと

THE ESSENTIAL GESTURE

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 352頁
定価 3,080円 (本体:2,800円)
ISBN 978-4-622-07139-6
Cコード C0097
発行日 2005年4月 6日
備考 在庫僅少
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いつか月曜日に、きっと

時代の熱風が吹き荒れた南アフリカの1950-80年代。本書の作品群は、その緊張と切迫感のなかで生まれた。子ども時代と作家としての成長を語る自伝的エッセイ、コンゴ河をさかのぼり、あるいはボツワナに分け入る紀行、今は亡き反アパルトヘイトの闘士たち、ルツーリ、フィッシャー、ナカサへのオマージュと追悼…。

支配階級に属する白人の作家が、国の大半を占める黒人の側から書くこと。ゴーディマはこの逆説を生きるために、自己の欺瞞も他者の欺瞞もいっさいゆるさず、ひたすら「真実」を求めて飢え続ける。「政治的にコミットした人間と、無関心をよそおう人間のあいだの溝」が「まるでサハラ砂漠のように広大」なこの地で、未来への希望と「歴史への信頼」をこめて、真摯に、しなやかに書く。

時代順に並べられた13のエッセイは、そのまま南アフリカの現代史でもある。上質な文章にのみ可能な離れ業によって、読者はいきなり実感とともにこの国に引きずり込まれるだろう。そして、言論の自由とは何か、文学者の責務とは何かを、著者が巧まずして語る声を聞くだろう。

目次

編者序文 スティーヴン・クリングマン
I
チーフ・ルツーリ 1959
コンゴ河 1960-61
脱走者と永遠に輝ける夏 1963
II
重大な問題は街頭にある 1963
検閲され、禁止され、沈黙を強いられ 1963
なぜブラム・フィッシャーは刑務所を選んだか 1966
それを生き抜いた男 1966
III
プーラ! 1970
自作短編を選り分ける 1975
ジョハネスバーグからの手紙——1976年 1976
血のように赤い二つの太陽が現れる 1977
IV
空白の時代を生きる 1982
本質的な身ぶり 1984

編者注
訳者あとがき