みすず書房

すべての山好き、本好きに贈る、書き下ろしエッセイ・アンソロジー《達人の山旅》第一弾。

山と向き合うことは自分自身と向き合うこと。孤独と緊張を突きぬけた先にある歓喜を求めて、ソロクライマーは一人で難ルートに向かい、アーティストは風雪に耐えて山と対峙する。山野井泰史、遠藤甲太、菊地敏之、水越武、武藤昭ほか、山と自分自身に一対一で向き合う、真摯なエキスパートたちによる、冒険と探求の14編。

目次

I ソロクライマーとして
山野井泰史「ソロ。孤独と集中」
遠藤甲太「単独行者の辿る小径」
菊地敏之「ソロ・クライミングとは何か」
田中幹也「カナディアン・ロッキー冬季単独縦走」
中嶋正宏「1981年ヨーロッパ・アルプス」
鈴木謙造「自分ひとりの力を試す」

II アーティストとして
水越武「遙か遠くへ」
武藤昭「山が私に呉れたもの」
武川俊二「岡田昇の残したもの」
岩佐浩幸「白川義員と写真論」
勝峰富雄「山巓の「流」体力学——門坂流『山の肖像』」
松本宜親「風の香りを彩として——知床のアトリエから」
松本紀生「夢のままに——星野道夫との出会いから冬のデナリへ」

志水哲也「ソロクライマーとアーティスト——あとがきにかえて」