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ひとつの土地にふたつの民

ユダヤ-アラブ問題によせて

EIN LAND UND ZWEI VOLKER


ヘルツルの提唱した「ユダヤ人国家」建設運動に端を発して、ユダヤ民族を救出するために企てられたパレスティナへの入植事業。この試みは、イギリスはじめ列強を巻き込んで、数々の国際紛争とそれを解決しようとする試みを重ねながら、混迷のうちにパレスティナを孤立へと向かわせた。

著者は、生まれ育ったヨーロッパからこの特殊な背景をもつ土地に居を移し、もともと住まうアラブ人を抑えてユダヤ人を多数派とすべく移住計画を進める動きに抗して、少数の反対派としての立場を貫いた。ユダヤ人とアラブ人の平和的共存、ふたつの民に共通の利益を差し出す二民族=国民国家の構想…それゆえにユダヤ人国家、ユダヤ人多数派を悲願とする大勢から激しい非難を受けつつ、ブーバーの闘いは死の瞬間までつづいた。

圧巻「マハトマ・ガンディーへの書簡」をはじめとする、1918年から1965年までに発表された論考66篇。「我と汝」を考えた哲学者が、ユダヤ人とアラブ人の共生を求めつづけて発したことばの数々は、何度も振り返って読まれることだろう。



著訳者略歴

マルティン・ブーバー
Martin Buber

ウィーンに生まれる。 少年時代、 ガリチアの祖父ソロモン・ブーバーの家で育ち、のちウィーン大学、 ベルリン大学などで哲学・芸術史を学んだ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
合田正人
ごうだ・まさと

1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。 現在明治大学文学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ひとつの土地にふたつの民」の画像:

ひとつの土地にふたつの民

「ひとつの土地にふたつの民」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/360頁
定価 5,940円(本体5,500円)
ISBN 4-622-07177-0 C1010
2006年1月23日発行

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