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はるかなる視線 2【新装版】<品切>

LE REGARD ELOIGNE


見物席から見るところの我が風姿は、離見で見た自分である。そして、自己の眼で見るところの自己の姿は、それは我見であって、決して離見で見た自分ではない。離見の見方で見る時には、見物人と同じ心になって見るわけであって、かくする時には、自己の姿というものを完全に見極めることができる。世阿弥『花鏡』より

「はるかなる視線」とは、この世阿弥の〈離見の見〉に触発されたタイトルである。文化人類学とは、観察者のネイティブな文化とは異なった文化の研究であるが、同時に、みずからの文化への反省である。レヴィ=ストロースにとっては、カルテジアン文化の深化の試みでもあるのだ。

著者は多様な題材をとおしてそれを提示してみせる。ワーグナーの「パルジファル」、マックス・エルンストの画法、アポリネールの詩「イヌサフラン」、現代の英才児教育、40年前のニューヨークの骨董屋歩き等々である。そしてそれらはすべて“一本の糸でつながっている”のである。

『神話論理』以後の新しい視座と可能性を示した本書は、たえず前進しつづける著者の学問への態度によって、われわれに新鮮な感銘をあたえる。


目次


環境と表象
第9章 言語学の教訓
第10章 宗教・言語・歴史――フェルディナン・ド・ソシュールの未完原稿をめぐって
第11章 神話の可能性から社会的実存へ

信仰・神話・儀式
第12章 宇宙性(コスモポリタニズム)と分裂病
第13章 神話と失念
第14章 アメリカのピタゴラス
第15章 双生児出産の解剖学的予示
第16章 神話=文学のある小さな謎
第17章 クレティアン・ド・トロワからリヒアルト・ワーグナーへ・三部作についての覚書き

拘束と自由
第18章 ある瞑想的画法
第19章 ある若き画家へ
第20章 ニューヨーク・あと追いと予示の町
第21章 創造的児童あと追いの記
第22章 自由についての考察

訳者あとがき
索引・参考文献


著訳者略歴

クロード・レヴィ=ストロース
Claude Levi-Strauss

1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
三保元
みほ・もと

1932年、神戸に生まれる。1957年、パリ大学文学部卒業。1957-74年、日本放送協会国際局に勤務。元国際基督教大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「はるかなる視線 2【新装版】」の画像:

はるかなる視線 2【新装版】

「はるかなる視線 2【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/280頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 4-622-07192-4 C1010
2006年2月20日発行
<ただいま品切です>