バロックのイメージ世界
綺想主義研究
STUDIES IN SEVENTEENTH-CENTURY IMAGERY
Second edition considerably increased

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 352頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-07199-0 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2006年6月22日 |
備考 | 現在品切 |

STUDIES IN SEVENTEENTH-CENTURY IMAGERY
Second edition considerably increased
判型 | A5判 |
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頁数 | 352頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-07199-0 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2006年6月22日 |
備考 | 現在品切 |
「あらゆる詩的形象は潜在的にエンブレムを含んでいるのであるから、エンブレムが、形象への志向が頂点に達した世紀、つまりは17世紀の特徴をなしていた理由も、うなずけようというものである。17世紀人は、イメージをたんに心のなかで想い描くだけではおさまらず、それを外在化し、ひとつの象形文字、つまりはエンブレムに移し入れることを欲したのであった」。
時は16〜17世紀、後期ルネサンスからバロック時代のヨーロッパでは、図絵入り書物に「エンブレム(記章)」「インプレーサ(標語付き図案)」「エピグラム(寸鉄詩)」を描き込むことが大流行した。それらの寓意的=象徴的図像を精査し、そこに現れた〈綺想〉というイメジャリーのシンボリズムを読み解く、碩学プラーツの主著である。
「エンブレムは、図版による〈無言の絵〉と、文学的記述による〈語る絵〉と、〈意味する絵〉、すなわち道徳的および神秘的な意味への転換との三者を結合した」。
言葉と表象、叡智と感性、稀有さと驚異、秘教的言語と宗教的真理が一体となった〈バロック的思考〉に、はじめて体系的に取り組んだ古典的名著。図版75点を併録。