子どもたちのいない世界
LE MONDE SANS LES ENFANTS

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 184頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07257-7 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年11月20日 |

LE MONDE SANS LES ENFANTS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 184頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07257-7 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年11月20日 |
「いずれは大人になる子どもたちのために。そして、かつて子どもたちだった大人たちのために」。最近の子どもたちはお話を鵜呑みにしたりしないが、それでもやっぱり子どもは子ども、かれらなりの苦悩や純真さ、疑問や希望をもっているものである。
ここにあるおかしくて奇妙な20の物語は、この世界についての詩的な、ときには哲学的な窓を、わたしたちに開いてくれる。この本に出てくるのは、ぶきような妖精、悩み掃除人、悪夢の狩人、人々を幸せにするワクチンを発明する女の子、などなど心やさしい登場人物ばかり。作家フィリップ・クローデルは、慎みぶかく心をこめて、いじめや病気、戦争、死、格差といった、ヘビーで扱いにくいテーマだけでなく、大人になるには克服しなければならない、ささやかな恐怖心やコンプレックスにも取り組んでいる。ベストセラー『リンさんの小さな子』の作者が愛娘に語る、とっておきの20話。ピエール・コップのクレヨン画も、いい感じ。
子どもたちのいない世界
お話、お話
妖精はつらいよ
ポトフ
本のなかに入っていく少年
パパ、世界について話してよ
小さな隣人
ザジのワクチン
ふゆかいな転校生が教えてくれたこと
どうかでかぽじっとくんなさい!
シャボン玉の少女
悪夢の狩人
小さなほら話
ジェメ
白くなりたかった灰色のロバ
でぶのマルセル
ひとこともしゃべらない女の子
家庭生活
五月はめぐる
ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ
訳者あとがき